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オタクエコノミーのネクストフェーズ

ここ数年女性誌を読む中で、「オタク」というワードの持つイメージが変わりつつあることを強く感じている。

以前ならオタクとは無縁とされていたような若い女性向けファッション誌が、軒並み「オタク」を肯定する特集を組み始めたからだ。

特に顕著なのが一昔前に「CanCam OL」というワードが誕生するほど一斉を風靡したCanCamだ。

CanCamは2年ほど前からオタ活を取り上げ始め、ジャニーズやK-POPなどのアイドルに加え、2.5次元俳優やアニメなどこれまでの女性誌が取り上げてこなかったテーマを積極的に特集してきた。

さらには最新号の付録は「名探偵コナン」の登場人物にフォーカスしたオリジナルカレンダー。
コナンはオタクからの支持が厚い作品でもあり、SNSでも話題になった。

雑誌内では毎月のように2.5次元俳優のインタビューが掲載され、以前は付録におそ松さんステッカーがついていたこともある。

CanCamといえばキラキラした大学生や丸の内OLを描いてきた雑誌だが、そうした「リア充」と呼ばれる層の生態系も変化しつつある時代なのかもしれない。

その理由のひとつとして考えられるのは、

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