私の大好きな、福ちゃんへ。

大好きな選手たちの姿が見られなくなって、もう1週間が経とうとしている。
本当はこんなときこそファンレターを書きたいのだけど、人の手から手へ渡るものを今の状況で送るのは適切ではないし、どちらにしろ選手の手に渡るのはきっとずっと先のことになるだろう。

現代にはSNSというとても便利なツールがあって、大好きな選手たちもそれぞれアカウントを持っている。
そこにリプライをしたりコメントをすることは簡単なことだけど、私はやっぱり手紙のようにじっくりゆっくり、自分の思いをしたためたい。

だから、「オンラインでファンレターを書こう」と思った。

手紙やSNSと違って本人に届くかどうかはわからないけれど、たとえ10年後、20年後だったとしても、いつか届けばいいなと願って。
届かなかったとしてもその過程すら楽しめる感覚は、子供の頃に夢中になって遊んだボトルメールにも近いかもしれない。

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キャンプの練習試合でスタメンに「1番センター・福田秀平」の文字を見たとき、やっと移籍の実感が湧きました。
今年は福ちゃんが、はじめて1年通して試合に出るシーズンになる。
2、3年前には想像もしていなかった環境に胸を躍らせながら、ユニフォームはホームとビジターどっちを買おうか、ZOZOマリンでの初観戦はいつにしようかと考えを巡らせていました。

それから無観客試合とはいえオープン戦がはじまり、しょっぱなから先頭打者ホームランを打ったり、盗塁したり、タイムリーを打ったり、大活躍する福ちゃんの姿は、本当に誇らしかった。
はじめからこんなに飛ばしていたらシーズン途中でバテてしまうんじゃないかと心配にもなったけれど、そんな計算をせずに全力でプレーする姿が福ちゃんらしいな、とも思っていました。

心から楽しそうに野球をする福ちゃんの姿は、私がプロ野球を好きになった理由の原点です。
今年はその姿が、たくさん見られると思っていたのに。

今シーズンの開幕はいつになるのか、そもそも野球ができるのか。
先のことはまだ誰にもわかりません。

感染者はどんどん増えているし、事態はどんどん深刻になっていて、野球の話なんてしている場合ではないのかもしれません。

ただ、私はやっぱり、10年近く応援してきた福ちゃんがやっと掴んだスタメンのチャンスで、いつも通りに開幕できなかったことが悲しいし、寂しいし、早くこの騒動が収束して1試合でも多く出場してほしい気持ちでいっぱいです。

「福ちゃんが1年間試合に出続けたらすごいんだぞ」ということを、たくさんの人に知って欲しかったから。
FAで話題になっただけあって、本当にいい選手なんだぞ！と。

もちろん今年のどこかで短縮しつつ試合が開催されるかもしれないし、来年だってある。

福ちゃんのことだから、いつ開幕してもいいように、そして来年以降も年間通して戦える体をつくるために、調整やトレーニングをしていることと思います。

移籍後初のシーズン、そして1年間試合に出続けるための体づくりと慣れないことが多い中での調整はとても難しいことだったと思います。
そんな中で降りかかってきたイレギュラーな状況に、不安を覚えることもあるかもしれません。

でも私たちファンはいつでもここにいて、変わらず福ちゃんを応援しています。
いつものようにスタンドからユニフォームやタオルで「私たちはここにいるよ」と伝えることもできないけれど、常に安否を気にかけ、健康を維持してくれるようにと祈りつづけています。

誰もが不安な状況の中にある今だけど、1日でも早くいつもの野球が戻ってくるように、まずは1人1人ができることを丁寧にやっていけたら。

そして正式に開幕したら、福ちゃんの活躍を生で見て、また球場でしくしく泣く日を楽しみにしています。

また球場で会える日まで。

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#公開ファンレター のハッシュタグでこれから他の選手に向けたメッセージも発信していこうと思います。
タグがついたnoteは下記のマガジンでもまとめていこうと思います。

公開ファンレター｜最所あさみ｜note

会いに行けない今だからこそ、オンラインで愛を届けられたら。
微力ながら、今ファンにできることを少しずつやっていきたいと思います。