メインカルチャーであり続ける覚悟

インディーズバンドや地下アイドルがメジャーデビューした時、またはスタートアップが成長した際、必ず言われることがあります。

『有名になって、つまんなくなったな』

私も昔はそう感じることが多々ありましたが、大人になった今、成長して利害関係者が増えるということはそういうことなのだと学びました。

そしてそれは善悪の問題ではなく、自分がどうありたいのかというスタンスの違いでしかありません。

メインカルチャーであるということは常に自分の言動に責任が求められるものであり、不用意に人を傷つけない大人の配慮が必要とされます。

誰かを批判して共感を得ることは、マイナー側にい続ける意志表明でしかない。

つまりマイナーからメジャーに上がるということは、『批判する側』から『批判される側』になるということなのです。

さらに、大きくなるということはステークホルダーが増えるということでもあります。

根回しや事前調整は悪い印象がありますが、たくさんの人に大きな影響を与える存在であればこそ、清濁併せ持つ覚悟も必要とされるもの。

大人には大人のプロセスやビジネスマナーというものがあり、そうした配慮なくしてメインカルチャーになることはできないのだと思います。

もちろん、メインカルチャーとサブカルチャーに優劣があるわけではなく、サブカルチャーでなければなし得ないことも多々あります。

国内外でスモールビジネスが盛り上がっているのは、自分の信念や理想が伝わる範囲で同じように考える人たちのコミュニティを作れる時代になってきたからです。

単なる成長や拡大ではなく、じわじわと輪を広げていく方が幸福だという人も多いでしょうし、今後メインカルチャーとは何だろう、という時代にもなっていくと思います。

ただ、大きな影響力を持とうと思ったら、批判される覚悟とステークホルダーとの関係を考える知性が必要とされることに変わりはないはず。

自分自身もメインカルチャーであるために、胆力と知力を養っていかねばと思うここ最近です。

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