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SNSへの反応は、積み上げてきた信頼の通信簿
SNSのフォロワーを増やしたいという相談を受けたとき、私がいつも話すのは『オフラインの人間関係を広げる』ということだ。
これは単に出会った人と毎回SNSアカウントを交換して泥臭くフォロワーを増やしましょうという話ではない。
すでにオンラインとオフラインの垣根がなくなりつつある今、オフラインで築き上げた人間関係がそのままオンラインにも反映され、それがフォロワー数やエンゲージメント率として可視化される時代だからだ。
投稿自体に細かい工夫を凝らしたり、投稿のノルマを自分に課すよりも、本業での信頼を高めた方が遠回りに見えて近道であるケースは多いと思う。
これは企業アカウントでも同じことが言える。
もちろん細かい戦術も必要だが、そもそもいいモノ・いいサービスを作っていればそれ自体がユーザーのエンゲージメントを高め、SNSでも応援してくれるようになる。
SNSへの反応はその投稿単体への反応なわけではない。
顧客の体験価値への満足度やブランドへの信頼が表出した通信簿なのだ。
この話をするとき、最近よく引き合いにだすのがアンダーアーマーのアカウントだ。
noteのフォロワー数は300ちょっとと決して多い方ではない。
しかし、noteで紹介した商品の売上が伸びるなど成果がではじめているのだという。
以前その理由について伺ったところ、公式noteをプロスポーツ選手たちが自発的にシェアしてくれることが多く、そのシェア経由でファンに伝わり、購買が起きているのではないか、とのことだった。
これはもっとも理想的な信頼の可視化のかたちではないかと思う。
実際、野球界をみていてもアンダーアーマーは選手たちが頻繁に「TeamUA」や「アンダーアーマー」のハッシュタグで投稿しているイメージがある。
熱いご声援ありがとうございました❗️#アンダーアーマー #TeamUA pic.twitter.com/eyhEUeFShc
— 松田宣浩 (@match_no3) November 18, 2019
1年間熱い声援ありがとうございました!
— 今宮健太 (@imamiya1991) October 23, 2019
無事に日本一になれました!
本当にありがとうございました😃
#西新こころ
#GenBee
#アンダーアーマー pic.twitter.com/B1kaNRyom0
私の知っている限りでは、優勝した際や国際試合などの記念撮影でブランド縛りのショットを選手たちがアップしているのはアンダーアーマーだけなのではないかと思う。
そのくらい、ブランドと選手だけではなく同じブランドを使う選手同士も結束が強く、ファンの間でも『アンダーアーマー』の名前が頭に刷り込まれていく。
なおここでのポイントは、選手が『自発的に』アップしてくれている点である。
もちろん選手はブランドと年間契約を結んでいるのでイベントやコラボグッズなどの発売に際してSNS投稿をすることも多いが、記念撮影などの投稿はほとんどが自発的なものなのだそう。
前述の公式noteのシェアも、お願いしたわけではなくたまたま見かけて『この商品はほんとによかった!』とおすすめしてくれたのだという。
自分が心からおすすめしたいと思ったものだからこそ、その投稿は人の心を打つ。
そしてそうした『本物の投稿』はこちらから促せるものではなく、いいものづくりをすること、そして普段から密にコミュニケーションをとることといった積み重ねによって花開くものである。
究極的には、SNS戦略とはアンコントローラブルな世界でいかに確度を高めるためのコンディションを整えていくかという話に帰結するのではないかと私は思う。
シェアされたい、いいねがほしい、フォロワーを増やしたい。
発信する以上その欲望から逃れることはできない。
しかしそう思う時にこそ単体の投稿への反応に一喜一憂するのではなく、コミュニケーションや体験全体を見直し、改善していくことが必要だ。
SNSは、常に自分の立ち位置を把握するための通信簿のような存在なのだから。
★noteの記事にする前のネタを、Twitterでつぶやいたりしています。
はじめの一歩を踏み出したときはふんわりしていた夢に輪郭ができて、「これができるようになればあれもできるようにきるんじゃないか」と夢の連鎖が起きていくところに、努力の積み重ねの意味があるよなぁと思う。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) January 15, 2020
いい夢を見るにも、努力がいる。
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