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旅に「計画」はいらない

クリスマスの喧騒が落ち着いて、本格的に年末のお休みがはじまるまでのエアポケットのような数日間。

世間は仕事納めでバタバタしている時期だと思いますが、フリーランス且つノマドワーカーの特権を生かして、ふらりと千葉・鴨川まで旅行してきました。

▲千葉の海は波が高くて、関東とは思えないくらい綺麗で、やっぱり人は海を見るとテンションが上がるようにできてるんだな〜と思いました

昔から集団行動ができないタイプなので、人と旅行する機会が少ない私。

知らない土地で暮らすということ」にも書いた通り、旅行先でも日常を過ごしたいタイプなので普段は1人旅が多いのですが、似たスタンスの人同士であればみんなで旅行するのも楽しいなというのが今回の気づきでした。

▲なぜかカメと意思疎通できるようになったわたし。カメモテする顔なのかな…

私がなぜ旅先で細かく予定を決めないかというと、自分の完璧主義な性格上、「計画」を決めてしまうとそれがクリアできないときのストレスが大きいからです。

普段の生活でも遅れそうなときや締め切りを越しているときのストレスが大きいのに、使い慣れていない交通機関や不測の事態が多い旅先で「このプランでいく!」と決めてしまうと、その予定が崩れてしまったときのストレスで不機嫌になりやすいのです。

なので、唯一よく一緒に旅行する友人とはいつも「絶対に行きたいところ」だけ1日1つ決めておいて、あとは目についた屋台に入ってみたり、猫について行ってみたり、そのときの気分で計画を変えるようにしています。

もちろん、ほとんどの観光地は滅多に行く場所ではないので余すことなく体験したい気持ちもあるのですが、ネット上でいくらでも写真や動画を見られる時代、そのとき偶然目についたものを体験することにこそ旅の醍醐味があるのではないかと私は思うのです。

▲マイベストヒットはセイウチのごはんタイム。セイウチ、いっぱい食べる!

今回の旅も、目的地だけ決めて途中にたくさん寄り道をして、気づけばガイドブックには載っていないような場所ばかりを回っていました。

今や、スマホを使えばすぐに「最適解」を出すことができます。

しかし、誰かがまとめてくれた「正解」を巡ることは、効率的ではあっても誰かが整備してくれた道を後追いしているだけで、自分たちのオリジナルな思い出にはなりません。

むしろ、何もないところに自分たちだけの楽しかった思い出を創造することが、これからの新しい旅のかたちなのかもしれないと思うのです。

その土地の人は、「観光客を呼ぶ」というとどうしてもお客様扱いをして楽しませるものを用意しなければと思いがちです。

しかしこれからはキングコング西野さんのいう「1億総クリエイター」時代。

そこで必要とされるのは、完成された空間ではなく勝手に遊ぶための素材です。

つまり、「ここで写真を撮ってね!」と押し付けるフォトスポットよりも、「なにこれウケる!笑」と思わず人に伝えたくなる仕かけこそが、人の記憶に残り「楽しかった思い出」に昇華されていくのではないでしょうか。

いかに予定という「こうしなきゃ」の強制をはずし、自ら工夫して遊ぶ余白を作れるか。

自分自身の行動も、これから自分が作るものに対しても、遊びの余白を作ることは来年のテーマのひとつだなと改めて感じた、そんな年の瀬の旅行でした。

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