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届ける相手を、リスペクトすること

フリーランスになってから、一緒にプロジェクトを進める人の幅がグンと広がって気づいた、魅力的なプロジェクトチームの共通点。

それは、「届けたい相手をバカにせず、ちゃんと見ている」ということです。

一見当たり前のことに思えますが、届ける相手をリスペクトし続けるというのは意外と難しく、できていない人の方が多いように思うのです。

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20代OLをターゲットにしたい、働くママに使ってほしいというカテゴリ分けは、どんなプロジェクトでもあると思います。

こうしたターゲット選定は戦略を考える際にはとても便利ですが、ともすると「買わせる」「使わせる」といった思考になりやすいという性質もあります。

例えば、20代の女の子向けに商品をPRしたいというとき、「とりあえずインスタ映え(笑)とか狙っとけばいいんでしょ?」という姿勢が透けて見える施策は、パッと見綺麗に見えても当の女の子たちはみんなシラケた目で見ている、というのはよくある光景ではないでしょうか。

それよりも、多少アウトプットは粗かったとしても「見て見て!これすごく素敵じゃない!?」という実感のこもった投稿の方が、最終的に人の心を動かすように思います。

誰だって人から大切に扱われると嬉しいし、見下されたら不快に感じるもの。

作り手側の熱量がダイレクトに伝わる時代、「こうやっとけばいいんでしょ」という姿勢もまた、相手にそのまま届いてしまいます。

だからこそ、どのプロジェクトでも自分が幸せにしたい相手、価値を届けたい人をリスペクトする気持ちを忘れないようにしたいと思っています。

そしてそのためには、回り道に見えてもまず自分自身がそのサービスやプロダクトを楽しむことが大切です。

手抜きプロジェクトが生まれる理由は、自分は使わないのに架空の "誰か"が使う前提で話が進み、実際の利用者に共感できていないからではないでしょうか。

私たちは、実感の伴わない頭でっかちのプランによって「人は自分の思った通りに動く」という錯覚に陥り、思い通りにいかなかったときに受け手側が悪いと捉えてしまいがちなのです。

一方で、自分自身がそのプロジェクトを楽しんでいれば、「こういう層はリテラシーが低いから」「ミーハーでトレンドの移り変わりが早いから」といった言い訳はでてこないはず。

人のせいにしそうになったら、自分が届けたい相手へのリスペクトを失っていないかを振り返るべきタイミングなのかもしれません。

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(Photo by tomoko morishige

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