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嫌われ役も大人の仕事

二十代の頃、大人たちはなぜこんなにも新しいものに拒否反応を示すのだろうと焦ったく思っていた。元来新しもの好きの性格に若さゆえの激しさも加わり、激論を交わしたことも一度や二度ではなかった。そのたびに、自分は年をとったら若者の意見や新しい取り組みに柔軟であろうと思ってきた。

しかしいざ自分が中堅世代となり「大人」側の人間になってみて、若さや新しさを無条件に肯定することの方が無責任なのではないかと考えるようになった。

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余談的小売文化論

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「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手…

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