【質問回答】記事を書く際に、どうやって思考し、分析をしているのか?
以前1000フォロワー記念として、私に書いて欲しいテーマを募集していました。
参考:1000フォロワーありがとう記念!「最所あさみに書いてほしいこと」を教えてください!
今回はその中から、くろださん(@kuroda5)にいただいたテーマを取り上げたいと思います。
テーマ:記事を書く際に、どうやって思考し、分析をしているのかその過程を具体的に書いてほしいです。
日々、下書きのストックを作りだめしておく
そもそもですが、私は毎日記事を書いているわけではなく、週末に書き溜めていることがほとんどです。
週末に粗く書いておいて、公開前日や公開日の朝に体裁を整えて公開しています。
厳密には毎日書いているわけではないので、「毎日記事を書いていてすごい!」と言われるとちょっとずるをしているような、恥ずかしい気持ちになります。笑
とはいえ週末に突然机に座って「よし、書くぞ!」と思ってもなかなかかけるものではありません。
そこで普段はnoteの下書きにタイトルと概要だけいれた下書きを作ったり、Twitterにポストしたりしてネタをためています。
noteの下書きは常時20個くらいは入っていて、なんとなくこのテーマでは書けそうで書けない、という状態のものを寝かせておいて、あるとき「これだ!」と思った瞬間に一気に書き上げたりしています。
毎日書き続けるには①時間の確保と②ネタぎれの2つが大きなネックになると思うのですが、ネタに困ったらここを見ればいいというネタ帳があれば、どちらも解決できます。
料理で大変なのは献立を決めること、と言われるのと同じで、書くテーマと結論さえ決まれば、30分〜1時間くらいあれば書き上げられるものだからです。
私の記事は日々の「不満」の裏返し
とはいえ、普段から書きたいネタ集めなんてできないよ!という方も多いと思います。
そんなとき私が進めているのは、不満と怒りを集めることです。
あまり大きな声ではいえませんが、私が普段書いていることのほとんどは、仕事や生活の中で「それって違うんじゃない」と感じたことが元ネタになっています。
例えば、街でポイ捨てをする人、歩きタバコをする人に遭遇したとします。
そのままTwitterに書けばただの愚痴ですが、そこから一歩思考を進めて「どういう仕組みを作れば、この行動が減るのか」を自分なりに考えて文字にすることで、たくさんの人に支持される文章になります。
日々生活していれば、毎日1つくらいは不便なことや腹がたつことがあるはずです。
「上司がわかってくれない」と友人に嘆くだけでは何も変わりませんが、「じゃあどうすればいいのか」という思考へ変換してアウトプットすれば、もやもやしていた不満を明文化できることはもちろん、上司やまわりへの提案にそのまま利用でき、さらに情報発信による自分のブランディングにもつながります。
不満を不満のままアウトプットするのではなく、ポジティブ変換のフィルターを通す。
私が記事を書く上でもっとも大切にしているポリシーです。
自分で考えて答えが見つからないときは、過去に読んだ本の読書メモ(すべてEvernoteに保存しています)を引っ張り出してきて、応用できる部分がないかを考えます。
人の行動や組織の力学は時代が変わってもそう変わらないものなので「影響力の武器」や「失敗の本質」、「誰のためのデザイン?」といった名著は、特に汎用性が高いように思います。
本を読んだ後は、自分の言葉として落とし込むためにも、気になったフレーズや線を引いた箇所を自分の手で書く、PCに打ち込むといった作業がおすすめです。
オリジナルの文章は、抽象と具体を行き来することからはじまる
それ以外にも、読んだ本やWeb記事を中心に書くこともあります。
読書感想文の難しさは、ともするとあらすじの紹介のみになってしまうことだと思うのですが、そうならないために私が意識しているのは、オリジナルの具体例をいれることです。
私の記事を読んでいただくと、ほとんどの記事に「例えば」「私の場合は」という単語が入っていると思います。
本やWeb記事を通して抽象的な概念を学び、自分自身を例にして具体的に落とし込み、納得した上でもう一度抽象論に戻す。
私の文章のほとんどは、こうした抽象と具体の行き来で出来上がっています。
「書く」前の「考える」行程に時間をかける
つらつらと私の「書く」スタイルについて書いてみましたが、そもそも私は自分自身のことを「書く」人間だとは認識していません。
きちんと表現を学んだわけでもないし、書きたい!表現したい!という情熱があるわけでもありません。
それよりも、日々あらゆることを勝手に研究して自分なりの結論をもっておくことに楽しさを感じるタイプなのだと思います。
他人の文章を読むと自分ももっと表現方法を磨かなければと思うものの、私らしさという意味では、書く前の「考える」工程に時間をかけるように意識しています。
職業としてライティングを突き詰める人以外は、「書く」よりも「考える」に時間を使う方が、自分らしい良い文章に仕上がるのではないかと思っているからです。
そして、考えるにはとにかく大量のインプットを浴びるように自分の中にいれていくことが重要です。
普通の人が、ゼロからイチを作れることなんてそうありません。
自分の中に考えるための素材さえ蓄積していけば、あとは勝手に脳がいろんなものをつなげて、自然に気づきを与えてくれるのです。
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私にとって、「考える」とイコールでもある「書く」ということ。
他の人はどんな風に考えて書いているのか興味があるので、自分はこうやって書いてるよ!という思考回路をぜひみんな公開してほしいなと思っています。笑
質問フォームは一旦締め切ったのですが、今回の記事を通して自分では思いつかないテーマで書くって面白いなーと思ったので、6月いっぱいくらいまで再開したいと思います!
ぜひお気軽にご質問ください〜!
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(Photo by tomoko morishige)
★私の書籍紹介についてのスタンスはこちら。
★noteの記事にする前のネタを、Twitterでつぶやいたりしています。
★私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら。
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