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"近視眼"がすべてを壊す

最近、『長い目で見ること』『永続的に発展すること』について考える機会が増えました。

以前書いたこちらの記事も、まさに『ときを超えるブランド』がどうやってできるのかを考えたもの。

私は一瞬の成功にはあまり興味がなくて、長く淡々と愛されるものを作っていきたいと思っています。

このnoteもまったく同じ思いで書いていて、たまに気合いをいれて書くコンテンツはあくまでステージを広げるための起爆剤であって、それ単体のPVではなくそこからどれだけフォロワーに転換してくれたのかだけを見ています。

PVという一過性の数字に惑わされると、意識がどんどん『バズること』に向いていきます。

そして数字を追うことだけを考えると、専門のビジネス領域で戦うよりももっとマス向けのテーマを書く方が数字が伸びる。

つまり、向かうところが恋愛や漠然としたキャリアの話に向かっていってしまうのです。

もとからその領域で書きたいのであれば問題ないけれど、数字をとるために自らレッドオーシャンにつっこみ、マスにリーチしてしまったがゆえに無理解な批判を受けて疲弊してしまい、もともと支持してくれていた人たちが離れていってしまうことほどもったいないことはありません。

何より、自分自身が書くこと自体を楽しめなくなっては意味がない。

だからこそ、直近の数字に惑わされすぎず長い目で見たときの効果に注目すべきだと私は思っています。

そしてこれはあらゆるプロジェクトにいえることで、週次のKPIやコンテンツごとの数値といった細かい分析は大切なのですが、それを追いすぎると長い目で見たときに『終わりのはじまり』を招いてしまうことも多いもの。

例えば、退会率を下げるという命題に対しては、それだけであれば『退会ボタンをわかりづらくする』『退会までの手順を長くして離脱率を上げる』といった施策が正になってしまいますが、それらの施策は何も本質的な問題を解決していません。

本来ここで必要なのは、退会率が上がる=満足度が下がっている理由を整理し、テコ入れすることのはず。

さらに、ターゲットではないユーザーに間違えてリーチしてしまっている可能性も考えるべきです。

ユーザーは数字でみればAさんもBさんも同じ価値でしかありませんが、実際は個別の人間ですし、それぞれの価値は異なります。

あるサービスを『いい』と感じてくれる(=サービスの目的とターゲットが合致し、満足度が高い状態)場合は周りの人に口コミしたくなるでしょうし、その口コミは単純にお金では測れない価値があります。

多くのサービス・プロダクトが道を誤るのは、こうした『届ける先にも人がいる』ということを忘れ、近視眼的にKPIの数字のみを追い、本質的ではない問題ばかりを躍起になって解決しようとすることにあるのではないかと思うのです。

では、近視眼的にならないためには何が必要なのか。

そこで大切なのが、『ミッション・ビジョン・コアバリュー』なのではないかと思います。

自分たちは何を目指すのか。
誰にどんな価値を提供するのか。

その軸さえぶれなければ、直近の数字に惑わされることなく、息の長いブランドを作っていけるのではないでしょうか。

時代を超えて、受け継ぐ価値のあるものを作る。

そのために必要なことを一歩ずつ、確実に成し遂げていきたいと思います。

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