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努力の継続に必要なのは「再開する力」

英語の勉強をはじめてから、ちょうど丸二年が経った。

2年前に私が掲げた目標は「英語でインタビューして英語で記事を書けるようになる」。
当時の私の英語力からそのレベルを目指すとしたら、毎日3時間勉強しても3年はかかると言われたときの衝撃をいまだに覚えている。高校生活と同じだけの年数を勉強に費やさなければならないことに軽いめまいを覚えたけれど、気づけばもう2/3が経過した。

まだ当初の目標には到達できていないけれど、あと1年このペースでやればたしかに到達可能かもしれないと思えるようになったのは、成長の証でもあると思う。

ちょこちょこ英語の発信を続けていたこともあってか、今月U-NEXTさん主催の英語で英語学習を語るイベントにオンライン登壇させてもらった。

当日は持ち時間の10分を超えないように意識しすぎて逆にあっというまに終わってしまったので、改めて私が英語学習を続けるために重要だと思っていることをまとめておきたいと思う。

ちなみに他の登壇者さんのプレゼンやパネルディスカッションの様子はイベントのハッシュタグで感想が投稿されているのであわせてどうぞ。

私の英語学習の具体的な方法は昨年6月に公開した下記の記事にまとめているので、今回はここから変化したこと、伸び悩んでからの解決策などを中心に書いていく。

「中級」の期間は想像以上に長い

まず英語力の観点からいうと、昨年6月からversantスコアが10点ほど伸びたので、この2年でちょうど留学2年分くらいの英語力がついたことになる。レベルでいうとBeginner(初級)からIntermidiate(中級)になり、文法やボキャブラリーの幅は少ないものの意味のある会話が成り立つくらいには成長した。

前述のnoteを書いた頃がちょうどIntermidiateに差し掛かったあたりで、元が低レベルだった分だけ成長率も高かったので英語学習が楽しかった時期でもあった。

しかし問題はIntermidiateに到達すると、成長実感がなかなか得られなくなることだ。

話すだけならなんとか話せるし、相手に聞かれていることもわかるけれど、うまい言い回しが思いつかないし、毎回同じワードと文法で乗り切っていることへの焦燥感が生まれてくる。

ネイティブの会話を聞くたびに「いつか本当にこんなスピードで会話ができるようになるのだろうか。私には無理なんじゃないか」と思えてくる。なまじ会話が理解できてしまう分、自分の理想のスピーキングも理想が上がってしまい、理想と現実のギャップが大きくなって自己嫌悪に陥ってしまうのだ。

ダイエットと同じで、英語学習にも停滞期のようなものがある。

私はこの期間がわりと長くて、半年くらいは成長実感があまり得られないまま、過去のnoteに書いたのとはまた別の理由でよく泣いていた。

その停滞から抜け出せたきっかけはある日突然に脳が「英語モード」になったのを感じたことだった。英語を英語で考えるとよく言われるけれど、日本語直訳ではなく英語らしい言い回しにやっと脳が慣れてきたのだと思う。

瞬間英作文を通算10周以上やり込み、英語の記事やラダーシリーズをいくつも読んできたことで、英語の「型」のようなものが体にインストールされたのかもしれない。

だからといって急にネイティブなみにペラペラ話せるようになったわけではないけれど、英語を英語として話す感覚が掴めたことでだいぶ前向きになり、レッスンも苦ではなくなってきた。

英語学習に限らずあらゆる努力は直線的な成長ではなく、停滞と成長を繰り返す階段型で伸びていくと言われる。

ビギナーならではの楽しい時期が終わり壁にぶつかったとき、停滞を乗り越えるための方法を持っておくことが壁を超えるために不可欠な要素なのではないかと思う。

努力するためには「レジリエンス」を育てる場が必要

では私が具体的にどうやって停滞期を乗り越えたかというと、実は乗り越えられずに心折れて学習をサボった期間を何度か挟んでいるし、なんならまだ乗り越えられていないのかもしれない。

レッスンを受けるとあまりの自分のできなさに嫌気がさすのでサボりがちになり、1ヶ月まるっと受講しなかったこともある。丸一日英語に触れなかった日もあるし、申し訳程度に単語だけダラダラとチェックして終わりにしていた期間もある。

それでも結果的にここ最近はまた1日2〜3時間の学習スタイルに戻し、毎日80分のレッスンを受けていることを考えると、だいぶ持ち直した方だと言える。

努力の大敵は「やめてしまうこと」にある。

しかし、さらに重要なのは「たった一回やめてしまっただけですべてを否定してしまわないこと」なのではないかと個人的には思っている。

年単位で続けていれば、どうしても達成できない日もあるし、成長に不安を感じてモチベーションが下がってしまう時期もある。それを織り込んだ上で、長い目で継続することこそが成果を出す上で重要なのではないかと思うのだ。

イベントの中でも英語学習においては「レジリエンス」が一番大事だという話をした。

たとえ心が挫ける時期があっても、何度でもまたいちからやり直すしなやかな強さを持つこと。人は弱い生き物だと自覚し、ダメになってから這い上がるためのセーフティネットを持つことが、結果的に私たちの強さを作る。

私の場合は、EnglisChallengeが私のレジリエンスを育てた場所だった。

サボった日は後ろめたくて投稿できなかったりもするけれど、ほぼ毎日お互いの学習報告や学習にまつわる情報をシェアしていると、報告のためにもシャドーイングだけはやろうとか、明日は1時間やろうとか、少しずつ英語の習慣に引き戻されていく。

さらに日々の報告の中で「これができるようになった」と成長している姿を見たり、留学の決定やテストの点数が上がった報告を聞くと自分ももっと英語を伸ばしていきたい!というモチベーションになる。

私の場合はコミュニティオーナーなので継続しなければならないという面もあるけれど、このコミュニティがあることが私のレジリエンスにつながっていることは確実だ。

もちろんレジリエンスを育てる場所はコミュニティでなくとも、友人や家族と一緒に励ましあったり、教室やコーチングでプロに見てもらうなど様々な選択肢がある。

ただできないことができるよういなる過程では何度も心が折れるタイミングがあるからこそ、いいときだけでなく悪いときも寄り添ってくれる場があることで、何度でも挑戦しなおせるのだと思う。

成長幅は自分よりも案外他人の方が正確に測ってくれる

レジリエンスを高めるためには、自分の成長を測ってくれる相手も重要だ。

そもそも停滞期が起きるのは成長実感が得られず自己嫌悪に陥ってしまうことに原因がある。であれば、自分自身は成長を感じられていなくても成長を「教えてくれる」人がいればいい。

私の場合は、この夏からはじめたオンラインレッスンの先生がまさにこのいい伴走者になってくれた。

パンデミックによって語学学校も大打撃を受ける中、オンラインレッスンに対応するところも増えてきた。価格も一般的なオンラインレッスンとほぼ同じくらいの予算でマンツーマンレッスン受けられる上に、担任制なのでレッスンに連続性がでる。また時間が固定で予習復習としての宿題も課されるのでサボりづらく、英語力を本気で伸ばしたい人は語学学校のオンラインレッスンを試してみてもよいのではないかと思う。

ちなみに私が使っているのは下記のサービスのブルーオーシャン校。

EnglishChallenge共同オーナーである伊佐さんが昨年語学留学していた学校で、紹介割引が使えたので今コミュニティ内でも大流行中である。(私か伊佐さんの名前を紹介者として出したら割引がきくかも?私もよくわかってないけれど)

担任制だと逆に相性の良し悪しが体験を分けてしまうところがあると思うのだけど、私の今の先生は指摘と励ましのバランスが絶妙で、ハイテンションで褒めてくれるので彼のおかげでサボらずレッスンを続けられていると言っても過言ではない。

コミュニティを気分が落ちた時のセーフティネットだとするなら、伴走してくれる先生はやる気をブーストしてくれる存在だ。

この2つがあるからこそ、私は今も学習を継続できている。

英語はただのツールだけど

ここまで「がんばり続ける方法」を書いてきたが、そもそも全員が英語が話せるように努力すべきだとは思っていない。むしろゼロからある程度話せるようになるには最低でも2,000時間は必要であることを自分自身が経験したからこそ、時間の使い方については慎重に考えて欲しいとも思う。

一方で、どんなに翻訳機が発達しても言語間の微妙なニュアンスの違いまで翻訳するのは難しい上に時間差がうまれてしまう以上、コミュニケーション力が必要な仕事をするのならば語学力は今後も求められていくように感じる。英語を学べば学ぶほど、日英も英日も直訳の難しさを痛感するからだ。

言語は文法と単語さえ暗記すれば話せるものではなく、その言語が話されている文化ならではのニュアンスを多分に含んでいる。ことわざやジョークの言い回しも異なるし、敬語や古語の感覚も違う。もっと言えば、同じネイティブでもイギリス、アメリカ、オーストラリアではそれぞれ触れてきたコンテンツや学校での経験も異なるので、言語としては通じても意味が通じないケースもあるはずだ。もちろんこれは日本語話者同士でも普段から起きていることだ。

つまり他の言語でマネジメントやインタビューのようなコミュニケーション能力が求められる仕事をしようと思ったら、その言語を自分が話せるようになるしかない。特に会話の場合はライティングと違って途中で調べたりやりなおしたりできないし、瞬発力が求められるので通訳や翻訳機に頼るとテンポが悪くなってしまう。

もちろんコミュニケーション力が求められるレベルで使いたい人はそう多くないはずなので、不要な人にとっては不要な努力だと思う。それでもやっぱり必要な人にとっては必要な努力だし、話せるようになるにつれて可能性の扉は開いていく。

私も昨年6月に記事を書いたタイミングでは、留学なんてずっと先の夢物語だと思っていた。しかし今では夢から「計画」になった。

海外のメディアから日本のリテールアテンドをしてほしいというオファーがくるとは思っていなかったし、逆に現地に行ったときに海外のブランドや店舗に取材ができないかと考えるようになったことに自分が驚いている。

英語は単なるツールだ。
しかし、できることが増えていくとぼんやりした夢や理想に徐々に輪郭が生まれ、想像すらしていなかった場所に連れて行ってくれるツールでもある。

せっかくなら、すでに見えているレールの上をひた走るよりもまだ見ぬ景色を見てみたい。そのために私は今日も英語の学習を続けている。

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注)過去記事とおなじく、このnoteはPRとは関係なく純粋な個人のおすすめとして書いたものです
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Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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