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ベターに甘んじず、ベストを目指す

コンビニでお菓子を買うときや、自動販売機で飲み物を選ぶとき。

私は毎回『本当にこれじゃないといけないか』を自分に問いかけるようにしています。

もともとは節約とダイエットを兼ねて、本当に口にしたいもの以外を無駄に買わないという意識ではじめたこの習慣ですが、これは無意識のうちに陥りがちなベター思考を抑止する効果もあるのではないかと思い始めました。

決められた選択肢の中からベターを選ぶのではなく、本当にそれが自分にとってベストなのかを一度立ち止まって考えてみること。

それは日々の暮らしだけではなく、仕事でも重要なことではないかと思うのです。

先日、B&Bのイベントで博報堂ケトル代表の嶋さんがこんなことをおっしゃっていました。

自分の人脈の中で『ここならいける』じゃなくて、そもそもベストなのはどこかを考えて、代表電話でもなんでもかけて実現させなさいよ、って思うよね

当日イベント会場にいた人の中でも、この言葉にハッとさせられた人は多かったのではないかと思います。

普段の仕事の中でプロジェクトを動かすとき、私たちはつい自分が無理せずにすむ範囲で着地させようとしてしまいがちなもの。

特に、人の紹介においてその傾向は顕著なのではないかと思います。

私はあまり積極的には人を紹介したりつなげたりしないようにしているのですが、それは自分の人脈の範囲におけるベストを人に押し付けたくないと思っているからです。

なので、ここは絶対に合うと思うから引き合わせたい!と思うとき以外は気軽に紹介したりはしません。

逆に、『だったらこういう人いるよ!紹介しようか?』と提案された際も二つ返事でお願いはせず、じっくり考えてからお願いするようにしています。

これでいいや、というベターの感覚で選ぶか、これじゃないとだめだ!というベストの感覚で選ぶか。

この思考の癖は、積もり積もってプロジェクトの成否や規模感に影響すると思うからです。

そして人は楽な方にひっぱられがちなので、気づけば自分の中の狭い選択肢の中でベターばかりを選ぶようになってしまうもの。

毎日同じコンビニの中で見比べる商品以外にも本当はたくさんの選択肢があるのに、だんだんと外の世界に目を向けなくなってしまうのです。

勝手に自分で選択肢を狭めてしまわず、それが本当に『ベスト』なのかを疑いつづけること。

新しい仕事や大きなプロジェクトを動かす人たちの思考に近づくためにも、毎日の習慣の中でベストな選択肢を考える癖をつけることが重要なのではないかと思うここ最近です。

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