門田ヒロミというヒーローの話①

 仮面ライダーシリーズには魅力的なキャラがたくさん登場する。キャラ全員が作品の成分として魅力的すぎて、誰かひとりが好きと決められない傾向にある。そんな中、仮面ライダーリバイスの門田ヒロミに出会った。1人の人間として、キャラとしてこんなに心を持っていかれたのは仮面ライダーエグゼイドの九条貴利矢以来のことだった。今思えば私がここまで好きになった時点でこの状況になることは察するべきだったのかもしれない。
 21話が終わり門田ヒロミヒロミの物語に一旦の終止符が打たれたところで、リバイスを振り返りながら1特撮オタクの門田ヒロミへの感情を長々としたためよう。
 


•本編の門田ヒロミ

出会いの第1話

 正直に言うと、私は1話の時に前のシリーズからの切り替えが出来ていない。「どんなもんかな」くらいの軽い気持ちで見てしまう。ぶっちゃけ1話は相当気合が入っているので、これから視聴していくか判断する指標になりにくい。
 門田ヒロミの初登場シーンは分隊長任命式。厄介そうな狩崎からマイクを奪われてしまう。が、締めの大事な部分でマイクを取り返す。初見では真面目でいじられキャラという印象だったが、今見ると狩崎からマイクを奪える程自信に満ち溢れていたのかもしれないと思った。その後、デッドマンズの襲撃で変身失敗し悪魔を生み出してしまう。適応者ではないのに、守るためにすぐに行動を起こす姿が良い。当時はただのいじられキャラになりそうな人物くらいにしか思っていなかった。

第2話、降格

 冒頭からスカイベースで登場。襲撃事件の責任をとって分隊長に降格させられてしまう。この時の若林司令官の「才能のないものの戯言は聞くに耐えんな。」という台詞、本物ならなんと言ったのだろう。少なくとも、誰よりも努力してきたヒロミを「才能のないもの」と称することは本物の若林司令はしないだろう。19、20話の過去を見てからこのシーンを見ると若林司令にあんな風に言われてしまうのは相当辛いだろうな…しんどい
 そして、分隊長としてのヒロミも出てくる。二種類の隊服姿が見られるのは嬉しい。

第3話、ドライバー

 大二がデモンズドライバーを手にする。一輝との確執を見せつけられてしまう大二の構図めっちゃ好きです。ヒロミの失敗で変身できない大二だけど、デモンズドライバーを使わずに済んだ。一方で、大二にトラウマを与えてしまったヒロミがそれを使うのが…
 ラストの取り調べヒロミがとても好き。斜め上からのアングルが最高。

現場にこない第4話

 ヒロミは出てこないけど、兄弟喧嘩とか、姉妹の愛情の差とか好きな題材。ママさんがいい。本筋ではないけど、ヒーローとして1つの事件を解決していく2話構成のパート好きなんだよね。

明確に好きになった5話

 冒頭から懲戒処分の紙を見るヒロミ。大二に喝を入れるところにヒロミの本質が出ている。コーヒーの飲み過ぎじゃないのか?と心配するが自分も睡眠薬を服用している。この時は裏切り者かもと疑われていたから降格の腹いせか?という雰囲気だが、「絶対に返り咲いてみせる」はどストレートに努力して昇格するという意味で言ってたのが本当に好き。映像を見て、「向かいます」と1番に動き出すヒロミ。一輝が既に倒していてちょっと悔しそうなところも人間味がある。
 しあわせ湯で狩崎に銃を向けた大二に怒る。作戦も力入ってるのがいい。

第6話、カゲロウ


 エビルに倒されるヒロミしか出てこない。物音がして振り向いて銃を構えるシーンがかっこよすぎて何回も見た。これまでの張り切りは汚名返上のためだったのかと思うと愛おしい。

第7話、変身

 またしあわせ湯にくるヒロミ。カゲロウの姿で寝ている大二に「夜遊びか?」って聞くところ面白い。心配になって様子を見にくる良い上司。連絡入るとすぐにキリッとした表情に変わるところがかっこいい。
 大二が自分のせいで様子がおかしくなったと言われてし「自分が止めます」とすぐいえるところ、この判断力とすぐに覚悟が決められるところが門田ヒロミの良いところだ。
 そして、ジャッカルスタンプを一輝に渡してから変身するシーンが激アツ。「我が命をかけて」という台詞すごくいいのにそれがド直球フラグなのがきつい。今となってはこれが全ての始まりか、と苦しくなってしまうが…一旦それは忘れて、変身の演出とそれを階段て行うところが最高にかっこいい。そして強い。できることなら第7話を大スクリーンで鑑賞したい。ヒロミの過去を一つ一つ知る度にここに戻ってきてしまう。

ヒロミの良さがつまった8話

 辛いことがあったら8話に戻ろう。五十嵐家中心に見てしまうときついことしかないけどヒロミだけを見るとほっこりする。8話のヒロミは生きる温泉。8話には5個ヒロミのいいところが出てる。①きれいに折り畳んだタオルを頭に乗せて姿勢良く温泉に入るところ。②疑ってるから大二(カゲロウ)の方めちゃくちゃ見ちゃうところ。③隊服着て「すぐに捕まえましょう」と張り切り、狩崎に着物着ろと言われて「なに悠長なこと言ってるんですか!」と怒るのに次のシーンでは結局着替えているところ。④取り逃して悔しがるところ。⑤フリオとオルテカ2:1になっても互角くらいに戦えているところ。
とにかくヒロミだけみる8話はすごくいい。

かっこよさの9話

 「エビルは俺が倒します」「俺ならエビルにとどめが刺せる」の台詞、1話の責任も少しあるし一輝がトドメをさせないのも事実なんだけど、なんかその裏に兄弟で戦わせないようにしてるヒロミなりの優しさもあるのかな〜と思ったりもする。その後の生身のアクションシーンもはちゃめちゃにかっこいい。
 カゲロウが現れてから1人で戦うところ、なるべく一般市民に危害がない戦い方をしていて素敵。その後モグラですぐ倒せていて、最初から善戦できたのに一般市民の前ではそれを使わないんだよな…こんなに市民のこと考えてくれるからヒーローとして大好きになってしまう。

10話、本心

 カゲロウを取り逃がして黙り込む一輝とヒロミ。バイスがヒロミの頭の中を覗く。そんなこともできるのか悪魔。中には子供のようにえぐえぐ嗚咽混じりに泣き喚くヒロミ。心の中では悔しくて男泣きしているの人間で好きだ…ヒロミは悔しさを素直に感じてそれを糧に頑張るところが良い。バイスちゃんもっと頭の中のぞいて〜!!と何回思ったことか。そしてここでも一般人について触れてくれる。私はただの一般人なので本当にこういうところに弱い。さくらちゃんに責められてもなお自分の組織で行ってることは間違っていないというヒロミ。YouTubeの11~13話まとめ動画内で編集によって早送りにされているが、その矛盾と葛藤していたことは触れられている。ヒロミも本当は大二を殲滅したくない。次の戦闘では初のダメージによる変身解除のシーンが。ここで「隊長!」と駆け寄ってくる隊員の数が信頼の証で、たくさん愛されているのだなと感じる。

11話

 デモンズ空も飛べるのね!と興奮したのも束の間。命ある限り戦うとまでいったのにもかかわらず、狩崎に軽く突き飛ばされる理不尽なヒロミ。たくさん活躍しても狩崎には軽くあしらわれてしまう、1話から変わらない関係性。


まとめ

 個人的に門田ヒロミへの気持ち第1章はここまで。12話から情が入りまくって1話ごとに長くなるので区切ることにした。本当は21話終了後に一気に見返そうと思っていたのだが、12話を見て急に(一時的だと思っているが)彼を失くした寂しさと虚しさで心がいっぱいになってしまった
 3週連続で死ぬ死ぬ詐欺をされた全世界の門田ヒロミオタク、本当にお疲れ様。他のジャンルで心が癒せる人は他に行こう。無理な人は一緒にヒロミの元気な姿を見てこの感情を共有しよう。この1ヶ月弱これだけ焦らされて苦しめられても日常生活を全うしてきたオタク全員えらい。改めてお疲れ様。
 
 私はどうにか虚無を乗り越えて12話からを日曜日までにまとめようと思う。今はそれしか気持ちの折り合いをつける方法が思いつかない。そうしないと消化しきれないから。
 




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