QWRT-003 MIDI NSX-1 Panel for eVY1
概要(QWRT 3作目)
ハギヲ氏41作目『$23 YAMAHA PCM piano module-DIY Eurorack Modular Synthesizer』のリメイクを計画していましたが、ネットを調べたところ使われている『ポケット・ミク(製品名称:NSX-39)』は既に販売されていないかつメルカリ等では高値で取引されているのが現状でした。
入手を諦めかけていたところ、ポケットミク内部で使われているYAMAHA NSX-1チップを利用したArduinoUNO形状のボード『eVY1 Board』が株式会社アイデステクノロジから販売されているのことがわかりました。
この会社の製品説明サイトの備考欄の説明によると下記の構成だそうです。
ですので、『eVY1 Board』は、NSX-1(eVocaloid+ General MIDI)と eVY1(日本語女声ライブラリ)で構成された一体ボードとなります。私はGeneral MIDIしか使いませんのでオーバースペックではありますが、今回モジュール化するにあたりポケット・ミクより小型かつ改造不要で利用できそうでしたのでこちらを採用することにしました。
在庫はAmazonにて数量限定で販売されていたので念のため数台購入しました。本記事作成時点ではあと13点在庫がありましたが、そのうちなくなるとは思います。
構成
本モジュールはMIDI音源機能専用にして各種コントロールはすべて外部化することにしました。よってハギヲ氏41作目『$23 YAMAHA PCM piano module-DIY Eurorack Modular Synthesizer』のモジュールとはなりませんので、利用方法欄に記載のデバイスを利用して演奏します。
eVY1 Board
BOM
eVY1 Boardだけなので割愛します。
配線
配線は特にないので割愛します。
仕様
eVY1の仕様
eVocaloid機ということもあって、MIDIチャネルの1番が固定でミク様専用となっておりますので、General MIDIの音源に変更できません。ですので、実際の利用はMIDIチャネル2番以降となります。普通のMIDIキーボードをデフォルト設定のままつないで弾くと、ミク様が「あー、あー」と言い続けます。「いー」以降を出したい場合はプログラム(SysEx化)が必要です。私は使いませんが…
また、AudioOutはステレオジャックかつモジュラーシンセのレベルではないですので、他のモジュラーシンセに結線する場合は、モノラル変換やモジュラーシンセのレベルまでGainする必要があります。単体で利用するのであれば、そのままヘッドフォンやスピーカーに直接つないで普通に使えます。
参考までに、モノラル変換やGainできるモジュラーを紹介しておきます。この中で好きなものを選べばいいと思います。
利用方法
私の1作目の『QWRT-001 MIDI Thru USB HUB』に本モジュラーを接続し、各種MIDIデバイスも接続して利用します。例えば、市販の「USB MIDIキーボード」や「USB MIDIコントローラー」をそのHUBに接続して演奏するだけです。それだけでも十二分に楽しめますが、私はシーケンサー等をモジュラーシンセの規格で作成しラックにマウントして演奏させたかったので別途作成しました。以下私が作成した関連モジュラーを記載します。
※参考:関連モジュール、デバイス
・『QWRT-001 MIDI Thru USB HUB』:MIDI スルーHUB ※各デバイスのHUB
・『QWRT-002 MIDI Controller』:MIDIコントローラー
・『QWRT-004 MIDI Chord Generator』:MIDIコードジェネレーター
・その他
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