外的知能と内的知性の関係性
今回は、外的報酬と内的報酬の違いと、その性質の分類を元にして、結論を出していくことにした。
外的報酬というのは、一般に真偽が明らかで量的に測ることが可能なものであり、例えば、お金や地位、学位、といったものがそれにあたる。
内的報酬というのは、一般に真偽が明らかではない質的なものであり、例えば、やりがいや、やる気、楽しさといったものである。
世に出る一般的な法則からいって、1000万円の壁のように、外的報酬が1000万円以上の年収になると、幸福度合いは、軒並み一定になるという研究がある。外的報酬によって、得られる一定の見込みある報酬は、1000万円の年収が限界であるという研究結果だ。
内的報酬においては、好奇心を最大化することが、その目的になる。というのも、関心事や好奇心を増やすことができれば、内的報酬が得られる場合がほとんどであるからだ。
外的報酬においては、小さな成功体験を真偽が明らかなもので積み重ねることが必要である。
「好奇心を最大化する方法」
⑴対象の疑問や関心事をつぶやく
⑵疑問や関心事を秘密にする
⑶仮説を立て検証はしない
⑷総合的に判断する=理論と直感を用いる
⑸分析を軽んじ、真偽判定の意味のなさを理解する
⑹見返りを想定する
ところで、悩みが起こる場合、大抵、戦略の場面で、決まっていないとか、爪が甘いということ、また、現実的でない、中途半端であることが多い。また、悩みは、内的報酬の場合には、起きないのが普通である。
ここにクラウセヴィッツのことばを借りて説明していくことにした。
この場合における戦略は、外的報酬で使うものであり、戦術とは、内的報酬で使われるものだと、考えることもできる。
戦争や、勢いのある戦場において、戦略の失敗は、戦術では補えないということだ。ひとたび、戦争が始まったりすれば、そうなるということを意味している。
言い換えれば、外的報酬の失敗は、内的報酬では補い得ないということだ。
もっと言い換えると、真偽判定が可能なことの失敗は、場合によっては、真偽判定が不可能なことによって補い得ない。
外的報酬を得ることの知能を外的知能と呼び、内的報酬を得る知性を内的知性と呼ぶことにすると、次のような言い換えが可能である。
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