パンケーキ

自分の誕生日の日付と同じ時刻に目が覚めた。だらだらと過ごして、15時か16時に外出した。

昨日のことで、恋人に対してすこしドライな気持ちになっていた。鴨川沿いに座り、久しぶりにtetoの曲を聴いてちょっぴり退廃を演じた。

二条にある雨林舎に初来店した。大きなテーブルのいちばん奥に座り、棚にあった『数学する身体』を読んだ。3までが人間の認知能力の限界なので、4からは違う形の数字に変わるという発見がおもしろかった。だから、一、二、三の次は四。これが、ホワイジャパニーズピーポーのこたえ。
パンケーキのシングルとアイスコーヒーを注文した。パンケーキはダブル(二枚)もあったけれどシングル(一枚)でもじゅうぶんなくらい大きかった。アイスコーヒーをごくごく飲んで我に返り、水分補給のための飲み物と味わうための飲み物は異なるよなと思った。重めの銀のストローがおしゃれだった。

既読スルーしていた恋人から、次空いている日は何日と何日だよという連絡がきていた。昨夜私は、また会いたい日言うねと自分からラインしたのに、結局向こうに誘わせてしまった。

来週に誕生日を迎える、同郷の友人を飲みに誘うと彼女は嬉しがってくれた。行きたいところはある?と訊くと、どこでもいいよ、(私)と飲めるなら、と返してくれたので、なんてかわいいやつなんだ!とにやけた。

地下鉄で帰った。昨日の古本まつりで何も買わなかったことへのリベンジもあり、近所にある古本屋さんで、玉井恵美子さんの『夾竹桃の花が揺れる頃に』という日記本を買った。

空の写真をたくさん撮った。今日はめちゃくちゃ気分がよい。自分の一日を自分で作るというのは、とてもすてきなことだと思う。

帰ってから、白菜と鶏肉のみそ炒めを作って食べた。そのあと昨日開けたシャンパンの残りを飲みながらTOEICの単語帳を音読していると、approximatelyという単語が出てきた。これは「約」という割とどうでもよい意味のくせに長えよな、とずっと思っている。シャンパンは昨日は不味いと思ったのに今日は美味しく感じたので不思議だった。

今日買った日記本を読んだ。酔っているのも相まってすごく幸福な気持ちになった。スクロールしながら人の日記を読むのと紙をめくって読むのとでは、やっぱり違う。好きな人たちの日記を紙媒体で読みたい。
文中でラヴィン・スプーンフルの曲が紹介されてからは、その曲を流しながら読み進めた。この日記もそれらを聴きながら書いている。頭がかなりふわふわしているので、誤字脱字があるかもしれないな。

鴨川で寝転ぶ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?