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距離を保った親近感

noteが好きだ。
いや、正確に言えば、noteで繋がっている方々のことが好きだ。

私はだれかの日常や思想が垣間見えるような文章に惹かれる。今日何を食べたかとか、失敗してしまったこと、過去の思い出や、心を動かされたことば、などなど。だから知らない人の日記をよく読む。noteでフォローしている人たちの日記やエッセイに触れる機会はとりわけ多いので、ちょっと知った気になって、その人に親近感を抱いてしまう。

noteは、周りの人には打ち明けられない私的な感情をそっと置いていけるプラットフォームだと勝手に信じている。なのでnoteの記事を見ると、書き手の深層部に触れている感覚になる。当然、書かれたことがすべてではないし、その人をその人が書いた文章で判断できることは絶対にない。しかし、外見や職業などの表面的なことは何一つわからなくても、弱い部分や根底の考えを共有できているというだけで、フレンズ感がある。なんだか急に馬鹿っぽくなってしまった。
それでいてリアルでは交わらないので、何を書いても許されるような、からっとした距離感が担保されており、安心できるのである。

投稿された記事を読むたび、顔もわからない〇〇さんの生活を想像して、今日は幸せだったんだな!いいですね〜、とにこにこしてしまったり、こんな考え方をするんだ、おもしろいな…と思ったりしている。

ホームでフォロー中の部分に記事が表示されると、気づいた瞬間キタ!!と言わんばかりに秒で読む。割ときもい。危害は加えないのであまり引かないでほしい。

フォローしている方々だけでなく、「今日のあなたに」とか「おすすめクリエイター」から飛んで記事を漁っている。時々スキをくださる方は認知しているし、よく見かける憧れのクリエイターさんとかもいる。

私は自分の記事で、間違えないように気を遣うあまり同じ言い回しや堅苦しい表現ばかりになってしまう。
でも他の方々の記事を見ていると、型にはまらないその人独自の文章がたくさんある。ひとつの記事の中でことばがぐわんぐわんと暴れている方や、逆にどっしりとガトーショコラみたいな文章の方もいる。ちょっと感覚的すぎるな。例を挙げるなら、顔文字を入れたり、口語を駆使したり、繊細なのに共感できる比喩を入れたり。私には真似できなくて、かなり尊敬している。

たまにびっくりするほど素敵な文章に出会う。もちろんスキを押すが、それはもっと大きな、たとえば超スキとかウルトラスキとかにならないのかなあ、とずっと残念に思っている。しかしすべて平等なスキだからこそ、人気投票的にならなくて平和が保たれているのかもしれない。

最後に、特殊なバックグラウンドも持たない、しがない大学生の淡々とした日記を読んでくださる方々には感謝である。

私はあなたの文章が好きなので、これからも続けてくださるとうれしいです。

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