いろいろな言語でnote―ノート―

平成26年にSNSサイト『note ノート』が開設してから、令和6年に10周年をを迎えました。

つぶやき・テキスト・画像・動画の機能を兼ね備えたサイトで、10年間で多数の作品が生み出されて来ました。

ネット上の作品発表に特化していることから、今後の発展に期待したいです。

今回はいろいろな言語でノートを取り上げます。

いろいろな言語でノート

ノートは記録・覚え書き・筆記・備忘録・公文書など文章に関するものを始め、文房具のメモや音符を意味し、由来となるラテン語〈nota〉[ˈnoː.ta ノータ]は“注釈; 印; 紙幣”も意味しています。
音符に関連して、音調・口調・トーン・調子の意味、ロマンス諸語では〈nota〉は“成績”や“得点”の意味も含まれています。

文房具の場合、本と同じ幅の場合はノートブックとも表記され、漢字圏の単語では〈筆記本 / 笔记本〉が該当します。
インドネシア諸言語では“音符”の意を表します。

SNSサイトのnoteは『note』と小文字で始まるのがルールですが、欧文では文章内では『Note』と大文字から始まるのがルールです。
各言語のラテン文字表記における固有名詞の場合、英語と同じ綴りで表す傾向があります。

【Note ➡ note】英[ノウト]、フランス[ノト]、ドイツ[ノーテ]、イタリア[ノーテ]、ブラジル・ポルトガル[ノーチ]、デンマーク、ノルウェー、セルビア・クロアチア、イグボ
【Notë➡notë / 𐔓𐔖𐔝𐔈 / 𐖅𐖮𐖵𐖟 ➡ 𐖬𐖮𐖵𐖟】アルバニア
【Not ➡ not】スウェーデン、リプアーリクルド、トルコ、アゼルバイジャン、ウズベク、トルクメン、マレー、インドネシア、ナイジェリア・ピジン、パピアメント - チュルク諸語では〈Banknot〉[バンクノート]で“紙幣”の意。インドネシア諸言語やピジン・クレオール諸言語では“音符”の意。
【Noti ➡ noti】スワヒリ、フィジー
【Noto ➡ noto】エスペラント、イード
【Nots ➡ nots】ラトビア
【Noat ➡ noat】フリジア
【Node ➡ node】デンマーク
【Noot ➡ noot】オランダ、アフリカーンス、エストニア
【Noot ➡ noot / 𐒒𐒝𐒂】ソマリ
【Nootti ➡ nootti】フィンランド
【Nout ➡ nout】アゼルバイジャン、ウズベク、トルクメン
【Nozdwz ➡ nozdwz / Noƨdɯƨ ➡ noƨdɯƨ / 诺特】チワン
【Nót ➡ nót】スロバキア、ハンガリー、ナイジェリア・ピジン
【Nóti ➡ nóti】フェロー
【Nốt ➡ nốt / 訥】ベトナム - 音符の意。
【Nōt ➡ nōt】古英
【Nōti ➡ nōti】マオリ
【Nuotti ➡ nuotti】フィンランド - 音符の意。
【Nɔt ➡ nɔt】パトワ
【Nɔti ➡ nɔti】バンバラ
【Ноот ➡ ноот】モンゴル
【Нот ➡ нот】カザフ、キルギス、バシキール、ウズベク、アゼルバイジャン - チュルク諸語では〈Банкнот〉[バンクノート]で“紙幣”の意。
【Ноте ➡ ноте】セルビア - 音符の意。
【Ното ➡ ното】マリ、ブリヤート
【Нотъ ➡ нотъ / Ⱀⱁⱅⱏ ➡ ⱀⱁⱅⱏ】古代教会スラブ
【Ноут ➡ ноут】ほとんどのキリル文字使用言語
【Ноўт ➡ ноўт / Noŭt ➡ noŭt】ベラルーシ
【Նոթ ➡ նոթ】アルメニア
【ნოტი / ᲜᲝᲢᲘ / Ⴌⴍⴒⴈ ➡ ⴌⴍⴒⴈ】ジョージア、メグレル、ラズ
【נוט , נוֹט】ヘブライ
【נאָט】イディッシュ
【נאָטע】イディッシュ
【نات】タジク
【نوت】アラビア、エジプト・アラビア、カザフ
【نوٹ】ウルドゥー、西パンジャブ、カシミール、サラーエキー
【نوټ】パシュトー
【نوٽ】シンド
【نوط】モロッコ・アラビア、オスマン
【نؤت】ギラキ
【نوْت】南アゼルバイジャン
【نوۋت】カザフ
【نۆت】ソラニー
【نُت ، نت】ペルシア - 音符の意。
【ނޯޓް】ディベヒ
【नोट】ヒンディー、ネパール、マラーティー、コンカニ、ガルワーリー、ドテリ
【नोट् / 𑌨𑍋𑌟𑍍】サンスクリット
【নোট】ベンガル、アッサム、ビシュヌプリヤ - アッサム語では紙幣の意。
【নʼট】アッサム
【ਨੋਟ】パンジャブ
【𑐣𑑀𑐚𑑂 , 𑐣𑑀𑐚 / नोट् , नोट】ネワール - 紙幣の意。
【𑐣𑑀𑐟𑑂 , 𑐣𑑀𑐟 / नोत् , नोत】ネワール - 音符の意。
【ꠘꠥꠐ】シレット
【ꯅꯣꯠ / নোৎ , নোত】マニプーリ
【નોટ】グジャラート
【નોટ / 𑋑𑋧𑋆】カッチ
【𑂢𑂷𑂗 / नोट】ビハール/ボージュプリー、アンギカ
【𑒢𑒼𑒙 / नोट】マイティリー
【𑅧𑅔𑅞 / नोट】マールワーリー
【𑊚𑊂𑊖】サラーエキー
【𑠝𑠵𑠔 / नोट】ドーグリー
【𑚝𑚴𑚔 / नोट】カーングリー
【ନୋଟ୍ , ନୋଟ】オリヤー
【ᱱᱚᱴ】サンタル - スマホの意。
【ᱱᱳᱴ】サンタル
【நோட்】タミル
【నోటు】テルグ - 紙幣の意。
【నోట్】テルグ
【ನೋಟ್】カンナダ
【നോട്ട്】マラヤラム
【නෝට්】シンハラ
【နုတ်】ビルマ
【𑄚𑄮𑄑𑄴】チャクマ
【ណូត】クメール
【ណោត】クメール - 音符の意。
【โน้ต】タイ
【ໂນດ】ラオ
【ꦤꦺꦴꦠ꧀ / Not】ジャワ - 音符の意。
【ᬦᭀᬢ᭄ / Not】バリ - 音符の意。
【ᮔᮧᮒ᮪】スンダ
【ꤵꥋꤳ꥓】ルジャン
【ᯉᯬᯗ᯲】トバ・バタク、ダイリ・バタク
【ᯉᯭᯗ᯳】カロ・バタク
【ᯉᯬᯖ᯳】シマルングン
【ᯊᯬᯖ᯲】マンダイリン
【ᜈᜓᜆ᜔ / Note】タガログ/フィリピノ
【ᜨᜳᜦ᜴】ハヌノオ
【노뜨】チアチア
【노트】韓国 - 複数形のノーツは〈노츠〉。
【ኖት】アムハラ、ティグリニャ

ノータ系統

ほとんどのヨーロッパ諸言語やマレーシア・フィリピンの諸言語では一般名詞のノートは〈nota〉系統が主流となっています。

【Nota ➡ nota】ほとんどのラテン文字使用言語
【Nota ➡ nota / Noꞇɑ ➡ noꞇɑ】スコットランド・ゲール - 紙幣の意。
【Nota➡nota / 𐔓𐔖𐔝𐔀 / 𐖅𐖮𐖵𐖗 ➡ 𐖬𐖮𐖵𐖗】アルバニア - 音符の意。
【Notas ➡ notas】リトアニア
【Notă ➡ notă】ルーマニア、モルドバ
【Noka ➡ noka】ハワイ
【Nòta ➡ nòta】オック、ピエモンテ
【Nòta ➡ nòta / Nòꞇɑ ➡ nòꞇɑ】スコットランド・ゲール
【Nóta ➡ nóta】チェコ、スロバキア、アイスランド
【Nóta ➡ nóta / Nóꞇɑ ➡ nóꞇɑ】アイルランド
【Nōta ➡ nōta】ラテン
【Nata ➡ nata】リトアニア
【Nuta ➡ nuta】ポーランド
【Νότα ➡ νότα】ギリシャ
【𐌽𐍉𐍄𐌰】ゴート
【Нота ➡ нота】ほとんどのキリル文字使用言語
【Нота ➡ нота / Ⱀⱁⱅⰰ ➡ ⱀⱁⱅⰰ】古代教会スラブ
【Нотӕ ➡ нотӕ / ნოთჽ / ᲜᲝᲗᲽ / Ⴌⴍⴇⴭ ➡ ⴌⴍⴇⴭ】オセット
【Нотэ ➡ нотэ】モルドバ、アディゲ
【Նոթա ➡ նոթա】西アルメニア
【Նոտա ➡ նոտա】アルメニア
【ნოტა / ᲜᲝᲢᲐ / Ⴌⴍⴒⴀ ➡ ⴌⴍⴒⴀ】ジョージア、メグレル、ラズ
【ᏃᏔ / Nota ➡ nota】チェロキー
【נוטה】ラディノ
【ناته】タジク
【نوت】ジャウィ - マレー語ラテン文字では〈Nota〉で、音符の意の場合は〈Not〉となる。
【نوتا】ウイグル、カザフ
【نوتة】アラビア、アルジェ・アラビア - 音符の意。
【نۆتە】ソラニー - 音符の意。ラテン文字表記は〈Note〉だが発音はノータ。
【نۉتا】ボスニア
【ܢܘܛܐ】アッシリア現代アラム
【နောဋ / Noṭa ➡ noṭa】パーリ
【ꦤꦺꦴꦠ / Nota】ジャワ
【ᬦᭀᬢ / Nota】バリ
【ᮔᮧᮒ᮪】スンダ
【ᨊᨚᨈ】ブギス
【𑻨𑻶𑻦 / ᨊᨚᨈ】マカッサル
【ꤵꥋꤳ】ルジャン
【ᯉᯬᯗ】トバ・バタク、ダイリ・バタク
【ᯉᯭᯗ】カロ・バタク
【ᯉᯬᯖ】シマルングン
【ᯊᯬᯖ】マンダイリン
【ᜈᜓᜆ / Nota】タガログ/フィリピノ
【ᜨᜳᜦ】ハヌノオ
【ᝈᝓᝆ】ブヒッド
【ᝨᝳᝦ】タグバヌワ
【노따】チアチア
【ኖታ】アムハラ