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純喫茶トルンカ・再会(756字)

くじら山出版構成部は相変わらず仕事をしないので小説を読んでいる。
そのくせ人の作品にはいちいち口をはさむ。
「26歳の娘が50過ぎのよれたおっさんに明るく話しかけたりしない」とかぶつぶついうわけ。
以前「塩谷の女」っていう短編を書いた。
前日譚も書いたんだけれど、出会ったところでやめてしまった。自分の中ではすごく自然な出会いを描いたつもりだったけれど、小説を書くわけでもないのに、出会いだけで4000字って絶対おかしい。そんな説明文いらないだろって思ったのよね。
だから下書きのままもう1年以上放置してある。
そんなこだわりを易々と切り捨ててくれてる八木沢里志さん、何してくれちゃってるの(笑)
女性ってのは男とは別の生き物だから、よほどでなければ交わることはない。
現実がそうであるかどうかは別の話で、自分がそう思っているだけかもしれない。
けれど作品が著者のものであるなら、その世界観は認められるべきなのかと考え直したりもしたのよ。
けっきょく、錬金術師になれないのは、この辺りの不器用さなんだろうね。
また、作り話なのだから、話を書く上できっかけは必ず必要であるしから、御都合主義になってしまうことも多い。この作品の中でもそれは描かれてあるが、主人公が何も言わないのなら、周りがいわせるしかない。
「沼田!生命の危機なのに、今言わんで何とする!」と読者は思うが、本人は言う気はない。そこで娘に写真の整理をさせた。
「初対面じゃない気がする」と言うナンパ調のセリフを26才の女子に言わせていいのか、八木沢!(笑)
でも許す、後悔に苛まれている沼田を助けたい。
「すばらしき世界」にもどってきてほしいと思う。
そのためのエネルギー注入。
戻ってくるんだぞ、沼田。

【再会とは、人生における最大の奇跡である】by本庄絢子
これは確かに名言である。。

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