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INTERNAL MEETING COMPILATIONについて

昨日、名古屋鶴舞のふたつのライブハウス「DAYTRIP」と「KDハポン」の経営継続支援を目的としたコンピレーションアルバム、「INTERNAL MEETING COMPILATION」の配信が開始されました。

このアルバムの配信における収益は、すべて両ライブハウスの支援に充てられます。bandcampで投げ銭するのが一番直接的な支援になると思いますが、何かサブスクの音楽サービスを利用しているなら、そこで検索して聴くだけでも支援ができる形になっていますので、ぜひお聴きいただければと思います。
僕は現在ベースを担当しているqulagueとsedwigの両バンドでお声がけいただき、どちらのバンドもそれぞれ新曲を用意して参加させていただきました。

もう何年も前からお世話になって数えきれないほどライブを行ってきたDAYTRIPと、先日のqulagueでの企画などを通して自分にとってもうひとつのホームとなりつつあるKDハポン。
全国のライブハウスと同じように、どちらも新型コロナウイルスの影響に襲われている、という話は風のうわさで自分の耳にも入っていました。

そこで船頭を切って行動を起こしたツジさんと薫人さんには頭が上がりません(もともと足向けて寝られないくらいお世話になってる人達ですが)
今コンピを聴きながらこの文を書いていて改めて、お声がけいただいたことを感謝しています。

コンピに参加されている方々を見ると、これだけの縁の中心にある場所をこんな形でなくしてはいけないと改めて思います。
作品として見ても、名古屋を取り巻くインディーシーンの一角が大きく切り取られていて、一聴の価値がある作品に仕上がっているのではないかと思います。


どちらかといえば提出した曲についての話をしたかったんだけど、ここまでで思ったより長くなった……。さっきも言った通り、どちらのバンドでも新しく「kiló」「呼びごえ」という曲の音源を用意しました。
どちらも曲自体はすでにライブでも披露したことがあって、このご時世なのでドラムは打ち込みで、あとはそれぞれ宅録で進めましょうという形に。

sedwigは最近「宅録と打ち込みでデモを作ってから、それをスタジオで練り直す」という方式で曲を作ってきていたので、それを外向けに持ち込むイメージがすぐにできました(その上でカツmixお疲れさまでした)


問題は、完全にスタジオだけで曲を練ってrec等々も外でやっていたqulagueのほうで、こっちはちょっと難航。
打ち込みでドラム用意しなきゃいけなくなったときに「まずこれが大元だけでもできないと話にならないな」と思い、まず僕が個人的に動いて、先日の企画のときのライブ映像を参考にしながら、あまり慣れてない打ち込み作業をしました。

そういう義務感とかコンピに対する気持ちのおかげか、けっこう解像度高くソフト上に富田さんを召喚できた気がします。
スネアのゴーストノートをとても細々と入れる人なので、そこが再現できてないとダメだと思って、映像とにらめっこしながらベロシティいじってました。
今回のことで、打ち込みとか宅録作業に対する自分の中のハードルがかなり下がった気がする。

そのMIDIデータを渡してmixはギターの伴さんに(バンドの名義ではアキと名乗っているがどうしても慣れない)
ただ自分も含めて、みんなそこまでmixの感覚とか知識があるわけでもないので、ここでかなり揉めました。

最終的になんとかまとめて提出したあとで薫人さんからアドバイスをもらって修正したら、揉めてた部分一発で解決して感心してしまった。違和感を正しく言語化できる知識と能力、大事すぎる。
そんなこんなで多少拙い部分もある音源ですが、曲は去年の夏くらいからのqulague最新推し曲になってます。つまり良いです。聴いて。


sedwigに関しては前述の通り、音源作りでそこまで難航した部分はなかったと思います。
ただ曲は結構あれこれ言いあいつつ作って、現在の形になってます。

sedwigもなんだかんだで、前身バンドのcookie romance nonsugarのメンバー総入れ替わりから結構経つんですが、「どう新しいメンバーの、sedwigとしての空気感を作っていくか」が、活動の大きなテーマになっていたように思います。

少し前までは自分たちはどういうジャンルとして聴かれるかをよく話し合っていて、手ごたえがあったりなかったりする中で、最近はそういったジャンルの意識をなくして曲を作ろうという方向になっています。
つまりは難しく考えず各々得意なことやろうという感じで。

そんなこんなで「呼びごえ」も最初にデモを作ったときは「こうしたほうがいいんかな、どうかな」とか思いつつ弾いてたんですが、今回改めて録った際は単に「良いテイク録るぞ~」の一心でシンプルに望めました。
そういう、ある種の枷が外れた感じが全体聴いても出ているかなと思います。

その上で、前作の「July 28」とは違った雰囲気のバンドとして出来上がってきているので、今回の曲がこの先のsedwigを見る指針になればと思います。つまりこれも良いです。聴いて。

というかコンピの曲全部良いので聴いて。以上です。

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