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2024年2月の記事一覧
短歌十四首*斑入り石蕗(ふいりつわぶき)
バスのまど季節はじめの雨つぶがビルや街路樹うつくしくする
睡蓮の咲く池めざすこの朝はどの道行っても必ず着ける
ひぐらしの鳴き声聴かず夏はゆきファンタグレープぬるいまま飲む
この夏の最後のゴーヤ揚げているチップス好きの無口な兄に
不織布マスクずらしたときに甘い香り金木犀は姿見せない
「いま雨が降っているから季節には花が咲くんだ」静かに父は
しあわせは例えば深い秋の日の枯葉
バスのまど季節はじめの雨つぶがビルや街路樹うつくしくする
睡蓮の咲く池めざすこの朝はどの道行っても必ず着ける
ひぐらしの鳴き声聴かず夏はゆきファンタグレープぬるいまま飲む
この夏の最後のゴーヤ揚げているチップス好きの無口な兄に
不織布マスクずらしたときに甘い香り金木犀は姿見せない
「いま雨が降っているから季節には花が咲くんだ」静かに父は
しあわせは例えば深い秋の日の枯葉