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犬の演技に驚いて現実に戻される

落下の解剖学鑑賞。
これ本物の犬!?演技すご!
こりゃアカデミー賞助演ワンチャン賞だな~w

なんてつまらんことを考えていたらどうやら本当にカンヌでは賞を取った犬らしい。すげ。

399円払ってがっかりしたため辛口感想。
アカデミー賞ノミネート作品として知っていたのでどんなすごい話かと思いきや拍子抜け。
この程度のミステリーや法廷劇ならたくさん観てきた。
なぜこれが?という気持ち。
もしこれが無名だらけなら見向きもされなかったのでは?
どこで感情を揺さぶられるはずだったんだろう。
主人公に同情しようにも真実は雪の中。
執拗に追い詰めてくる嫌味な検察官、そんな定番やっちゃいますか。
数々の映画を観てきた人なら見飽きたレベルだよね。
録音を聴くところなんてどうして実写映像にしちゃうかな。
音声だけで観客にも想像させてほしかった。
生前どんな夫だったかをリアリティーに見せるならもういっそ過去のこと全て映像で出しちゃえばいいわけでね。息子の悲劇や出会いを語るシーンなんかもさ。
他にも弁護士関連や息子のアスピリン云々、無駄な演出に思うバイセクシャル設定など、いろいろとイマイチだったな。

あぁそうそう、方や成功した作家で
方や執筆する時間がないと訴えるこの図
ビフォアミッドナイトを思い出した。
セリーヌが自然と育児担当にされていて「私だって音楽がやりたいのに!」と訴えても
ジェシーに「やりゃあいいだろう!?こうやって愚痴を並べてる時間を使ってさ!」と言われてしまうアレ。
理不尽だよね。
死んだ夫は実際にそんな時間なかったと思うよ。
構想や執筆って片手間にできるもんじゃないから。
「私だって育児をしてる」と反論した主人公サンドラがやっていること「学校へ送ってる(週1)」だからね。
サンドラからすると、妥協してあなたの希望通りの場所に来てあげたわって気持ちなんだけど
どこでも仕事できるあなたにとってはそこまでの妥協じゃないでしょうと思った。(この部分もビフォアミッドナイト)
疲れていても酔っていても騒音の中でも仕事ができて、更にそこで寝られる人ですよ?検察官の言う通り彼女はまさに何も問題ナシ。
夫はどうにか立ち直りたかったんだよ。その為にいろんな方法を、例え無茶な計画でもやりたかった。やる必要に駆られてた。
だけど要領よくできなかった。
その上妻には書きたければ書けば?と言われる。
何もないのに身投げする人はいない。
結果として、彼は殺されてしまった人なのだ。
車の中で息子に話したことが事実なら、相当頑張っていたのに報われなかったことがよくわかる。
主夫(主婦)を舐めないでちょうだい!

字幕で本編2時間27分は辛かったー。
文字を読むのが遅いから速さについていけず何度も戻しましたよ。吹き替え増えてほしい。

誰かが言った
"お金は幸せを生まない"  
"でも地下鉄で泣くより 車で泣く方がいい"  

U-NEXT/字幕

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