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💌音色 #0507

「音色、」

声が……、出た。

「あなたの音色も、聴きたい、……です」

「あの…」

そして初めて聞く、彼女の声。柔らかくて、甘い。生まれたてかのような純粋な目。もしかしてここは僕の空想の世界なんだろうか。

「はい」

「境目、素敵ですね」

僕のメロディーに、彼女は”境目”という名前をつけた。なんだか素敵な名前だ。

ー”綿あめの空”、はどうですか。

こう言って、彼女は少し恥ずかしそうにはにかんだ。風に揺られた髪が、より彼女を美しく見せた。

ー素敵ですね。聞かせてください。

〜🎶

息を深く吸い込んだ後、すぐに聞こえてきた彼女のメロディー。僕のとは違う、軽くて優しい音色。水色を透明に限りなく近づけていったら、きっと彼女みたいになれるんじゃないだろうか。

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