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31歳の今の想い - NOIZE
毎年誕生日の6月8日は一人で0:00になるのをカウントダウンして迎えて、24:00になるのもカウントダウンをして誕生日を終えている。「ついにきたかー」とか「終わったー」とかぶつくさ言いながら。自分の事好きすぎだろとかツッコまれるのかな。でもこの歳にもなってくると誕生日なんてそんなにイベント性がなくなってきてしまってるのも事実で、なんとなく歳をとっていってしまってる人も多いと思う。なんだかぼーっと生きてるだけになりそうで良くない気がしていて、一度しか来ない自分の年齢を噛み締めながら生きていきたいと俺は思っている。とか言って今年は娘の寝かしつけをしながら一緒に寝てしまって起きたら0:00過ぎてたんだけどね。老い。
誕生日にアニバーサリー要素を毎年盛り込む俺はいつもアルバム等をリリースしていたが今年はその予定はない。理由はアルバムみたいな纏まった作品を今の俺が出すメリットがあまりないと感じている事と、現在高頻度でリリースしているQUMOのシングルも別に俺の誕生日にぶつけるのもなんか違うかなって。あと普通に次出す曲のタイトルが「マイルド自殺」で流石に暗すぎるかなって。笑
そんな中クリエイター向けのコラムで、自分がどういうアーティストでどういう活躍をしたいかを熱量を持って発信していれば誰か一人が見つけ出した瞬間から拡がり始めるという素敵な記事を今日の早朝から読んだので誕生日にnoteくらいは更新しようかなと思った次第です。
去年もこの時期にnoteを更新していて一年ぶりに自分でも読み返してみました。
なんとなくこの時にも自分のなりたい理想を語っていて、現状はそこに2mmくらい近づいたかな?って感じですね。具体的にはここ最近に切ったシングルがApple MusicのJ-HIPHOPの注目トラックという公式プレイリストに乗っけてらもらえる事が増えて、単純に再生数が伸びて収益が以前よりは出始めてるという感じです。それでも去年のnoteに書いてるような売上でどうこうすぐに出来るようなレベルではないけどね。
去年の俺は理想については語っていたけど自分がどういうアーティストなのかについてはあまり触れていなかったと思う。でも自虐的な俺のプロフィールはもっと前から割と全てを物語っていた。
北海道札幌市出身在住のラッパー/トラックメイカー/会社員。芸術性と社会性の狭間で育んだそのラップ/ライフスタイルが反作用し、ネットラップ、現場、東京、バンドシーン…または、会社、出世レース、儲け話…いずれにも馴染む事の出来なかった『心のマイルドヤンキー』。また、その口の悪さから浮世への愚痴を電脳の海に漏らせば瞬く間にTwitterは炎上し、Facebookは誰からも相手にされず、いよいよ居場所はなくなり、Instagramと故郷に引き籠るようになる。それでも音楽に対するリビドーは抑えきれず、ついにそのスペルマは同郷の友人達にぶつけられた。まるでゾンビ映画のように友を音楽仲間へと化けさせては新たな作品を創造し続ける中、良い歳という事と縁もあり結婚もしてしまう。その草鞋の数をも超えた様々な因果が絡み合う人生の結末は、まだ誰も知る由がない。
これが俺だ。器用貧乏で天の邪鬼のあまり色んな環境に属するけどもどの環境でも楽しめなくて、馴染みの友達と音楽を始めるというストーリー。でも本当にここ最近そんなストーリーさえ覆す仮説が自分の中で立ってきている。
最近の自分のモットーとして「他力本願は駄目」と「人は一人では何も成し得ない」の相対するふたつのバランスが大切だと掲げている。そのバランスというが「両立」だと思ってこれまで気張ってきたがどうにも難しい。馴染みの友達にもそれぞれ人生があって他人をコントロール出来るはずもないし、また一人で音楽に向き合いだしても自らの可能性の域を出ない。それについて出した今の答えがこれ。
人生、みんな走ってる距離もコースもやる気も違うから徐々に足並みが揃わなくなるのなんて当たり前なんだよな。今誰かと何かをしてるのはたまたま並走してるだけ。いずれ離れ離れになる。その中で奇跡的に良い物が生まれれば良いよねっていう世界なんだと改めて認識してる。
— NOIZE (@NOIZE_1991) May 12, 2022
俺は勝手にずっと続く関係性みたいなものが美しいと思ってたし、リアルな繋がりだと感じていたけど、それは間違いだったかもしれない。一瞬一瞬に起こる奇跡を毎度楽しんでいくのが本物な気がしてきた。もちろんその一瞬が連続で起き続ける事も含めて。無理に繋げようとはせずに。
— NOIZE (@NOIZE_1991) May 12, 2022
「両立」ではなく「繰り返し」での共存という仮説。当たり前の事なのかもしれないけど、15年間の音楽活動を経てまさに愚者ながら経験に学んで理解を出来た感じがする。これまで俺が”馴染めなかった”とプロフィールで切り捨てた色々もその時々で瞬間の奇跡を楽しんでいたのだと思うととても前向きに過去を精算出来る。これから離れ離れになっていく”何かしら”に関してもきっと「またどっかで会えたら!」みたいな晴れやかな気持ちで別れられる気がする。
改めて自分がどういうアーティストなのか考えると「心豊かな人生を目指すラッパー」なのだと思った。そのひとつとして今は友達にラップをやらせて楽しさを共有している。ラップを始めた17歳の時もzerotorqueやBallan Zakkが野球やサッカーに汗水流してキラキラしているのを見ていて、自分の人生に物足りなさを感じたからだった。音楽しかないみたいな思い詰めたマインドはなく、多分それなりに人生は常に上手くいっていた。そこからさらに人生のクオリティを求め続けていった結果、今の生活スタイルがあるんだと思う。
それからは音楽界隈に再び社交的にもなれている気がする。ちょっと前にはネットラップの友達のmirrasikkを呼んで曲もリリースした。そのあとマイクリレーとかも一緒に企画しちゃったりしてね。
こういうコラボもある時からお金をどうするとか提出期限がどうとかミックスがどうとか波長が合う合わないとか色んな事を毎度考えるのが面倒くさくなって一人でDIYするようになったんですよね。これらも良い曲になったし、これから控えてる別のコラボも良い感じの曲になっているので、改めて色々な人とコラボしていく僕の活動を楽しみにしていてほしいです。
今後は自分の人柄ももっと見えるような活動にしていけたらと思うのと、短いスパンでリリースされてすぐに過去作となってしまうシングル達のプロモーションも兼ねてライナーノーツ的なものをここで書いていけたら良いなと思います。時間あんのかな。去年の誕生日noteには解説は需要ないだろうからと省いていましたが、誰か一人にでも刺されば良いので自己満足ながらやっていこうと思う。BTSXIさんのAutomationについての解説とか自己満足なんだろうなと思ったけど当事者だからかもだけど面白くて何回か見ちゃったし、そういう事を繰り返していきたいですね。
「Automation」という曲の10年間について1分間で喋りました。 pic.twitter.com/e0aAoLYBoO
— BTSXI (@BTS_11) June 4, 2022
ネットラップからラップを初めて、札幌のクラブシーンでもライブしたりして、東京に年の1ヶ月くらい遠征で滞在する年があったり、ミクスチャーバンドを始めてみたり、すべて一人で完結させたDIY作品を作るようになったり、地元の友達にラップをやらせてみたり、その全てに意味があったと思える。次は一体どんな活動が俺をまた成長させてくれるんだろうと楽しみです。今なら一人でも誰かとでも楽しめる気がする。
今まで一度でも俺と絡んでくれた人達、ありがとう。
まだ見ぬコラボ相手の皆様、よろしく。
すべての出会いと別れにBIGUP
皆様、31歳の私もよろしくおねがいします。
NOIZE
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