トークイベント「古都鎌倉と茶の湯のこころ」
先週、鎌倉日仏協会主催のトークイベントに参加しに、鶴岡八幡宮に行ってきました。
ゲストは翻訳家でパリ在住歴の長い村上香住子さんと、茶人の木村宗慎先生です。
(鎌倉市民ではありませんが快く参加させてくださり、ありがとうございました)
ジェーン・バーキン親子をはじめ多くの外国人を迎える村上さんの国際色豊かな視点と、
茶道をはじめ、日本の歴史や文化に精通した木村先生のお話はとても面白く、新たな気付きをいただきました。
お話の中で印象的だったことを共有します。
茶道に詳しくない方、特に異文化の外国人にお茶を説明するとき、こうきり出す方が多いのではないでしょうか。
確かにその通りなのですが、木村先生曰く、ここから話し出すと、お客さんは思考停止して、黙ってしまうそう。
今の時代、お茶が何かなんて、ネットで調べればすぐに分かること。
もっと多くの初心者の方に興味を持ってもらうには、こちらが一方的に説明するよりも、対話をしながら茶の湯を「感じ」てもらうことが大事だそうです。
「お茶って、どうして苦いのでしょうか。」
(→お茶の歴史に続きます。)
「お茶をするとき、どうして畳に正座しなければならないと思いますか?」
(→茶道のマナーに続きます)
多分、説明する側も頭を使うことが多いと思いますが、頭を使いながらお茶を知ることで、お客様にはきっとより深い印象を持ってもらえるとのこと。
これは外国人に限らず、これからお茶を学ぶ人、今でもお茶を続けている人にも当てはまるのではないでしょうか。
形式ばってしまいがちの茶の湯ですが、このような心を忘れず、生きた茶の湯を楽しみたいものです。
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