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お菓子で新緑を感じる

しばらくnoteの更新が滞っていましたが…
お菓子で季節を感じるネタは毎月1記事投稿すべく、更新します。

味覚上の春の訪れといったら、皆さんは何を連想しますか。
私はあの地の、あのお菓子を思い出します。

なかでも彩雲堂が好み

そのお菓子とは、
松江の「若草」という、まさに若草色をした長方形の求肥のお菓子です。

これはお茶を習い始めてしばらく経った後のこと。
先生がわざわざ松江の老舗に電話し、取り寄せてくださったことを今でもよく覚えています。

今の世の中、身近にもおいしいお菓子はたくさんあるはずなのに、それでもわざわざ送料をかけてまで取り寄せるお菓子はどれだけおいしいのだろう、なんて思ったものです。
(若草のお菓子そのものよりも、お取り寄せに対する思いのほうが残っているという・・・笑)

その後、牡丹桜の木の下で行われた春のお茶会や、ご当地松江旅行へ行ったお茶仲間からのお土産などで何度も出くわすことに。

実は近所の百貨店でも売っていることを知り…今回は近場でお買い上げ。

本当は現地で買いたいのだけど

若草、いついただいてもおいしいですが、
やはり春を感じ始める今が一番おいしく感じます。

ちなみにこのお菓子は、江戸時代の松江藩主でもあった茶人・松平不昧が考案したとされています。

彼の没後、しばらくこのお菓子の製法が途絶えてしまったようですが、後世の菓子職人が研究に研究を重ね、みごと復活させたといわれています。

このお菓子の名前の由来となった、不昧の一句がこちら。

曇るぞよ 雨降らぬうちに 摘みてこむ 栂尾山の 春の若草

松平不昧



それにしても、悩み事が尽きない日々です。
仕事が遅いがために残業、休日勤がゆえにお稽古に行けないという不甲斐ない状態ですが…
彼のように今に歴史に残る大物は、どのように困難を切り開いていったのでしょう。

歴史に思いを馳せながら、休憩に、緑茶と一緒にいただこうと思います。

外はザクザク、中はもちもち

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