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復職日記2.1

いろいろあって復職4日目です。
休職期間は3週間くらい? いまはリハビリ出勤みたいな感じでとりあえず出社して~…という生活です。
仕事はしています。

今、脳みそがとっ散らかっているので、何から書くといいのか全然わからないのだけれど、この“脳みそがとっ散らかっている”ことに陥るのがそもそものストレスの原因でもあったんだと気づきました。
これどうやって整理しよう、ってことで文房具好きで集めていたノートに書きこむことにしました。
勉強の基本は板書から、まとめノートをつくること。
これがかなり効果が高かったです。
日記のような側面もあるし、自分自身の状態を勉強するための側面もあるし、何かのための記録にもなっているし、思わず書き込んだ言葉が自分で気づいていなかった感情だったこともあるし。

最近は、テンプル・グランディンの書籍を読んで勉強しています。
自閉症の方で彼女自身の症状や考え方など、とてもわかりやすく書かれています。
もちろん、私に共通することもあれば、違うこともあるし、自分の状態を分析するのにとても有用でした。
彼女の日記や体験談ではなく、状態や症状が理路整然と書かれていたことも、読みやすかった一因かな。
(アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク https://www.amazon.co.jp/dp/4750328065/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_RF8ETGKHQAG889P7YXMS
自閉症の脳を読み解く どのように考え、感じているのかhttps://www.amazon.co.jp/dp/4140816317/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_3DBQ01NQZDCV9JEW3WTE?_encoding=UTF8&psc=1)

あとはやっぱり本田先生の本。
臨床経験に基づく医者としての解説本なので、わかりやすい。
そして『AS特性がある状態』と『ASD』の違いについても非常にわかりやすく、腑に落ちました。
(発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち (SB新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4797398329/ref=cm_sw_r_cp_api_glc_i_NSB6QKE6DJW9G2R8AWME?_encoding=UTF8&psc=1)

これまでの経験を振り返ると、記憶の確かな範囲内で高校生くらいから私のAS特性は強めだったと思う。
でも、高校~大学の間に『日常生活への支障』なんて出なかった。それは、生活環境だったり、周囲の人間関係だったり、はたまた「生きる目標がある状態」だったり、様々な良い要素があって『AS特性のある状態』で過ごすことができたんだと思う。

就職してしばらくすれば、『AS特性があること』が『少しずつ日常生活への支障』につながってきた。
どんなときにも必ず付きまとってくる“職場の人間関係”、“人とのコミュニケーションスキル”。どんな会社でも、従業員の知能レベルってだいたい平均化されているけれど、私はちょっと少数派に属するわけで、話が合わないとか多々あった。
コミュニケーションスキルに問題なければ、それでも折り合いがつけられると思うけれど、それができなくてすごくストレスだった。
職場での人間関係というのは逃げられない・避けられないものなので、解決できないという点で非常にやっかいだよね。

部署異動があって、さらに人間関係・コミュニケーションが重視されることになった。
(当然ですが)自分のペースでだけ仕事をすればいいわけではなく、他者に気を遣い、適度に雑談に混ざり、仕事を円滑に進めるために仕事以外のことをしなければならない…難易度高くない?
それはそれは、もう完全にストレスですわ。
でも、上司も同僚も『AS特性』なんてのは理解がないので、完全に「レーずんさんは気分の浮き沈みがある人」とか、「(人の気持ちに対して)なんでそんなこともわからないの?」っていう感じ。

その中で日々を過ごすうえで、少しずつストレスためていって去年休職。
1回目の復職後は、「みんなと同じように働く」を目標に頑張っていたけれど、それが裏目に出ました。

ダメだったこと① コミュニケーションはすべてNG登録
幸い記憶力強いので、「前にこの人にこの言葉を言ったらよくなかった」「こんな態度はだめだった」などなど、すべて暗記。
それらをNG登録して、行動するときにNG内容をしないようにものすごく気を配った。
そうしたら、何を言っていいのか、何をしてもいいのか、何をしたいのか、わからなくなっちゃった。

ダメだったこと② 現実的でない目標
「みんなと同じように働く」が現実的ではないと知らなかった。薬物療法もしているし、定期的な診察やカウンセリングもしている。症状は回復に向かうはずだから、前みたいに働けるようにって無駄に高い目標を抱えていた。
そもそも、「みんなと同じように/以前みたいに」ということが自分にとって最大の負担であることを考慮していなかった。
できる範囲でやることより、やりたいことを優先してオーバーワーク気味に。

ダメだったこと③ 自身の分析不足
あいまいなことは苦手なのに、自分自身に関しては結構ブラックボックスを作っていた。
いやな出来事があったときに、それに対して嫌だとは思うけれど、「なんで嫌なのか」がわからない。明確に「嫌だ」って思うことがどんどん減っていって『なんかしらんけどもやもやする』っていうあいまいな状態に落とし込むことが多かった気がする。
自分が何を感じているか、何がつらいか、出来事にたいしてどんな感情を抱いたのか、なぜ抱いたのか。
それらがはっきりとしないから、回避行動もとれなくて『よくわからないストレス』が累積していく。
どこかで『嫌なことを嫌とする』をNG登録したから、こうなったんだと思うんだけど、難しいなあ。


そんな感じで見事に負のループを作り上げ、追い打ちをかけました。
おかげでもともと『ちょっと日常生活が大変なAS特性持ち』から『AS特性があり、日常生活に支障が出る状態(ASD)』に。

今は自分にとってのストレスや困りごと、できることできないことを言語化・客観視することを意識していて、ノートが手放せない状態です。
気が付いたときに書き留めておかないと。


あと、認知行動療法を試そうとしているんですが「①起きた出来事 ②感じたこと ③反証」の中で“客観的な反証ができない”ので、とりあえず①②だけ書き留めて、自分の気持ちを言語化して認識することを意識して過ごしています。
基本がネガティブに考えるので、とても苦しんでいるんだなあということがわかりました。
ネガティブなことを書き続けていると「こんなに悪いことだけか? もっとフラットな目線があるのでは?」と、ネガティブ以外での受け止め方が思い浮かぶようになってきました。
もちろん、ネガティブに受け止めて傷ついた後で、なんですけれど。
多少は視野が広がってきたなあと思います。
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そして明日は、復職後2回目の上司面談です。
月曜に1回目の上司面談があって、そこでは上司の考えていることと、私の考えていることの差がとても明確にわかりました。
上司にはASDであることは伝わっており上司も過去にメンタル不調での休職経験者でもあり知見もある方だったので、ASDの一般的な特性とこれまでの私の行動から『私の日常業務での困りごと』が類推できていると思い込んでいたのですが、これは違いました。
全く認知されていなくて、驚きました。
上司はこんな風に考えているだろうな、とかこちらが事前に準備したことは(過去のNG登録作業のおかげで)想定の範囲内でしたが、上司の理解度についてはゼロベースでしたので、ここは厄介だな、と。
幸いにも、人事部長が同席していたため、軌道修正や再面談の日程調整などをしていただくことができました。
明日何を話そうかなー、とかぼんやり考えていますが、使用する単語が難しく、現状苦戦中。

今夜ちゃんと寝られることを祈ります。

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