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勝利の女神は公平ではない(サッカーコロンビアリーガ決勝戦より)

ジュニオールはペレアが語ったように、「トケ・デ・ボラ、カバジェロ」のスタイルを試合において体現した。

それはコロンビアリーガの素晴らしい決勝戦だった。震えとドキドキの220分、手とむなしい胃の心と共に。インデペンディエンテ・メデジンがセンセーショナルな場面まで持ち込んだが、優勝を成し遂げることは出来なかった。四つの腕を持つキャプテンのビエラと”クラック”テオフィロ・グティエレス、ゴールからゴール、GKからフォワード、二人のシンボルによってメデジンにとってはセンチメンタルで、バランキジャでは喜びで爆発する決勝戦となった。ジュニオールはこれで8度目の国内リーグ制覇である。

バランキジャでのファーストレグ、ジュニオールの4-1での勝利はホセ・コメセーニャの厳選したチームにとり、新しいタイトルを獲得するに十分な結果だと考えられた。
しかしフットボールは予測不能で、3つのゴールが勝負を分けた。

失うものが無いメデジンは攻めに攻め、しつこくボールに噛みつき、蹴り続けた。なぜなら蹴らなければゴールは決まらないからだ。だから攻め続け、可能性を繋ぐ3つのゴールを決めた。

ジュニオールは1つのゴールだけが必要だった。ライバルの横断幕がはためく中、途中交代で出場したジョニー・ゴンザレスがそれを決めた。それは砲弾のようでなく、タイトルを決める野球のホームランのようであった。

メデジンは彼らが成し遂げたこと、成し遂げられなかったこと、この舞台に戻ってくるという決心、それらが亡霊のように悲しみとなってとりついた。結果は不満だが、称賛に値する。苦痛は正義として微笑まなかった。

翻訳元記事:コロンビア・El Tiempo紙

https://www.eltiempo.com/deportes/futbol-internacional/opinion-gabriel-meluk-sobre-junior-campeon-de-la-liga-aguila-ii-2018-305988

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