第6回 登場人物その2

会社再建のキーマン

 会社には,利益を大きくもたらしている事業,ドル箱①〜③まである.その合計で全体の4割程度を占めている.それらの責任者について紹介する.
 ドル箱④,⑤も私の中でアイデアではあるが,経営陣にやる気がないので披露していない.ちなみに,私は会社からのペナルティーは3.

問題児U

 ドル箱①の責任者.前任者が知性派なのに短気で昭和の親父タイプのカリスマで,その愛弟子.前任者の影響は大きく受けているが,自分の色を出しながら,進化させようと努力している.本人は知性的ではないことを充分に理解しながら組織を動かし実績も出している.会社からのペナルティーは1.その結果,今年度はかなり苦戦が強いられそう.そうさせないために,私も協力している.激情家Kの頃から中間管理職的なボジションで働いている.

問題児Z

 ドル箱②の責任者.今のところおおきな実績はないが,今後のヒットに期待している.会社への不満は多く,もう少し知恵を出せるのではと思っている.ただし,専門の分野では,見る目や戦略は確かなものがある.会社からのペナルティーはない.

問題児F

 ドル箱③の責任者.会社からのペナルティーは複数回受けている.この人が本気で動けば会社の利益が安定するのだが「現在の名誉所Aと現トップTが辞めない限り本気は出さない」と公言している.それを言わせている経営陣に問題がある.本領発揮できる仕事はせずに,細々とした仕事をさせられているのでけっこう忙しそう.

上司

 頼りになるか分からないが,仕事の話をよくする上司を紹介する.今後の展開にしばしば登場するはず.

神官P

 B部門の上司.かなりの人格者でバランス感覚に優れている.会社を何とかしたいという思いはあるが思いきった提案はしない.私もこの上司が嫌な顔をしないように仕事をしているつもりである.
 副業として神官をしているが,そのことでの儲けはほとんどないらしい.

プリンスJ

 過去のトップで紹介した,カリスマEの孫.相当能力は高く,すぐにでもトップになって欲しい人物.なぜか今は金庫番をしている.
 将来トップになるはずなので,この人には私も様々なアイデアを提案している.しかし,不真面目な部分もあるので何も分からない人には仕事をしていないように見える.CEO兼COOになる予定なので私はカルロス・ゴーンと呼んでいる.

営業S

 営業活動における上司.私は営業のボスはこの人だと思っているが,統括Hに気を遣っているのでもどかしい.押しが強いタイプではなく,本来はデザイナーなので,ポスター等のグッズ制作に集中させるといい仕事をするはず.

社外取締役

 会社を健全にするにはこの人たちが動くしかないと思っている.ただのお飾りでないことに期待している.

社長N

 全く別の業界の社長.お互いの会社が近いので近くの居酒屋でもよく会う.かなり協力的であるが「土足で入るようなことはしたくない」と,経営のことに口を出していなかったそうだが,そろそろ本気にならないといけないと思っているはず.

行政S

 この業界の重鎮.行政にも明るいビッグネーム.ただし,うちの経営陣はその凄さを分かっていない.社長Nが仲介して入ってもらったが,全くその凄さを活かしていない.引く手数多なので辞めるのも時間の問題かもしれない.

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