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野球中継を見るのを止めたい


最近朝食後に自室の椅子に座り机に向かって勉強するかぁという気分が続いていた。実際野球の試合が始まる11時までは勉強できていたが一度野球を観始めたら、試合中はもちろん終わってからもさて勉強しようかという気持ちにならない。

いったん勉強を中断して他のことを始めると、もう一度勉強へ気持ちを切り替えるのが凄く億劫になるのだ。他の人もそんな感じなのか自分だけ極端に不器用なのかは分からないが、間違いなく言えるのは気持ちや行動の切り替えには脳のエネルギーを消費するということだ。

勉強をするには意志力が必要だが、僕の場合野球を観始めてしまえば最期勉強を再開するための意志力は残らない。もちろん早朝に試合があったとしたらその日は少しも勉強などできない。試合が終わっていれば結果とハイライトを見るくらいで満足できるのだが、生中継していて自分が物理的に見れる状況にいるなら見てしまう。

日本のプロ野球なら平日は夜にやっているので自分のタスクを終わらせてから見られるが、メジャーリーグだと時差の関係上早朝か昼間に試合が行われているので難しい所だ。

ではどうすればいいのか。やはり見ないようにせざるを得ない。不幸中の幸いではあるが、僕は試合結果と大谷選手の映像が見られれば十分満足できるはずなので、試合開始時間にテレビをつけたくなるという衝動にさえ抗えれば良い。

そもそもなぜ野球の生中継を見てしまうのか。最後のアウトまでどちらが勝つか分からないというドキドキと大谷選手のホームランが出るかもしれないドキドキを楽しんでいるのだ。毎試合毎打席僕が求めるような結果が出ることはないが、一度でも期待にかなう結果になったという成功体験が次こそは今度こそはという期待を高めてしまうのだろう。

こうして一試合の中で試合の状況に合わせて自分の気分を上下させていれば実際に自分がプレーしているわけではないのに脳が疲弊してしまうのも無理はない。野球に限らず運要素や勝ち負けのある娯楽には依存性があると思う。ギャンブル依存症はかなりメジャーな依存症の一つだが、今の僕も立派な依存症状態だと思う。

大谷選手の活躍で日々元気をもらっているし精神的につらかった時期も乗り越えられたが、心身ともに安定し始め活力が徐々に戻りつつある今、僕は僕自身の人生の為にやるべきことをやらなくてはならない。日々大谷選手の成績に一喜一憂することは、つらく苦しい現実から目を逸らす一時的な逃避になるかもしれないが、現実の問題は何も解決していないし先延ばししているだけだ。

まだ何も成し遂げていないどころかスタートラインにすら立てていない僕が、すでに成功者である大谷選手を応援しているのはおかしな話だし、まずお前が頑張れよとでも言われそうだ(笑)。スポーツや選手個人に熱中するのは自分の人生をやり切ったと思えた時で良い。

野球中継を見ないで済むからといって外で勉強するのは嫌だしテレビを壊す訳にもいかないので、前述の分析を常に頭の片隅に残して、やるべきことが終わった後に結果をチェックする生活にしたい。完全に野球離れ大谷選手離れをするのはまあ無理なのでルールの中で適度な距離間で付き合っていきたい。

一週間後にまた続報を出すつもりなので、良い報告ができるようにと自分にプレッシャーをかけておく。



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