見出し画像

遥か彼方のミニマリスト

「頭で考えすぎる前に行動しよう」「行動でしか現実は変えられない」とはよく言われるが、どうも頭で考え過ぎてしまう。自分でも良くないなと思う。

何を思ったか部屋を片付け始めた。
前職の資料やら書類、使わない機材や付属するケーブルやパーツ。いつのものだか分からないメモや、もう電池の切れたもの。ずっと、何が必要でそうでないか、さっぱり分からなかった。時間が経ってホコリをかぶり、それは少しずつ現れてきた。

ミニマリストという人たちの暮らしには憧れないが、別にもう所有しておく必要のないものはあるのだろうなと思い始めた。少しずつ行動に移り、片付け始めた。すると今度は「必要なものってそんなに無いのではないか」と思えてきて、片っ端から捨てたくなる。
ミニマリストはこうした情緒不安定の先に二本足で立派に立っている人たちのことかもしれない。

いや、言い過ぎたが、それにしたって手元に残しておきたいものは「今はあまりない」。

亡くなった母からもらったものや、人にもらったもの、手紙。こればっかりはどうにもならない。実用性は無い。でも、それを代用出来るものもこの世にない。僕にとってそれらは写真撮ってクラウドに上げればいいってものではないし、単純に捨てられない。

こういうものが蓄積されて部屋は圧迫され、捨てないと圧死、ないしは窒息死すると告げられても、僕にはどうして良いか分からない。そして幸か不幸か、そこまでの量がない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?