無2題

ハイクオリティな音ゲー+シナリオで魅せる「CytusⅡ」

まもなく配信1周年を迎えるCytusⅡが面白いので紹介したい。

音ゲーとしての側面

私は音ゲーが好きです。と言ってもアーケードにあるような本格的なやつではなく、主にスマートフォン向けのアイドル系のやつやCS機向けのタイトルをやってるだけですけどね。アーケードのやつもやってみたいなとは思うのですが、プレイすればするほど金がかかることとか、人前でプレイするハードルの高さとかを考えるとなかなか…ね。

ともかく、そういった音ゲーの画面は画面下側に判定ラインがあり、上から流れてくるノーツがそこに重なるタイミングでタップないしボタンを押すのが主流です。でもCytusはそこがちょっと他と違う。Cytusではラインの方が動き、ノーツは画面をスクロールしません。上下に動くラインが画面のあちこちに現れるノーツと重なった時にタップすることで判定されます。

「なんか普通のより難しそう…」と思ったあなた。おおよそ正解です。判定ラインが上下に動く際にそれぞれタップするノーツは決まっているのですが、特に最初のうちはタップする順番がわからなくなり混乱しがちです。下に動く時のノーツは青色、上に動く時のノーツは緑色というように色でわかるようになってはいるのですが、画面端で判定ラインが反転する前後のノーツはほぼ同時に現れたりするため、注意が必要です。

白い線が判定ライン。これが下に動く時は青いノーツ、上に動く時は緑のノーツをタップする。

まずはこれに慣れよう。慣れた頃には楽しくなってきます。手を左右だけでなく上下にも動かす必要があるので忙しなくも楽曲との一体感が生まれ、美しいエフェクトがプレイを盛り上げてくれます。曲のジャンルはボーカル付きのポップスから、音ゲーらしいハードコア、EDM、トランスやダブステップ、ハイテンションなハッピーハードコア、また追加の購入になりますがジャズ調や、ロック、ピアノを多用したクラシカルな曲などもあり飽きさせません。240円の本体だけで40曲以上が楽しめるのもポイント。ちなみに本気でやるなら(音ゲー全般に言えることですが)スマートフォンサイズよりタブレットサイズの端末でのプレイ推奨です。


曲選択画面もなかなか凝っており、各キャラクターの個性がよく表現されています。PAFFはステージのバックスクリーン、Roboは自身の顔部分のモニター、NEKOは配信画面に曲のジャケットが表示されたり…。画像じゃわからないけど動いてます。

シナリオゲームとしての側面

CytusⅡのもう一つの大きな特徴がシナリオと演出面です。まず本作の世界観設定を紹介。

国や企業よりもはるかに大きい人と人とをつなぐインターネット。テクノロジーが高度に発展していく中、新しいインターネットの姿と接続技術が生まれていた。
  
人々が耳の後ろに装着しているマイクロ接続デバイスを通して、簡単に現実世界からネット世界に同期できるようになった今、バーチャル世界が現実世界に取って代わっているとも言える。
  
そう、そこには過去とは全く異なった生活が存在していた。この大きな変化をもたらす中心となったcyTusは、世界最大のバーチャル都市である。
  
現実世界では巨大メインサーバの役割を果たしているが、バーチャル世界では全世界70%以上もの人々が四六時中アクセスしここcyTusで第二の人生を展開している。-公式サイトより引用

こういうサイバーパンクな世界ですね。次に登場人物たち。追加なしで選べる3人を紹介しておきます。

PAFFはMonophonic Entertainmentという芸能事務所がプロデュースしている歌手。その人気はオフラインライブ(cyTus内で行われるバーチャルライブも存在する)のチケットが開始数分で売り切れるほど。過去の事故で記憶を失っており、本人からのiM(SNSのようなもの)投稿も滅多にしないため、PAFF本人のパーソナリティはファンにもわからないことが多い。


NEKO#ΦωΦはネット上で多くのファンを抱える配信者であり、ゲーム実況主であり、作曲者でもある。過去にMonophonic Entertainmentとも仕事を行ったことがあるようだが、問題があったのかMono及びそこに所属しているPAFFに対しても恨み言を言うことが多い。挑発的な投稿も多く、たびたび火種を撒いている困ったちゃん。(ちなみに他にも女性キャラクターがいる中でなぜか一人だけ、カップサイズまで公開されてしまっている。おこヽ(Φˋ口ˊΦ)ノ)


Robo_Headは謎めいた存在だ。誰かが操作しているアバターというわけでもなく、本人が考え、投稿やラジオ放送、作曲までも行っているようだ。iM上ではなにかわからないことがあったらRoboを呼んで教えてもらう光景がよく見られる。

他にも、cyTusネットワークを管理する機関であるA.R.C.に所属する傍ら、仮面ロックバンドとして活動しているXenon、古代文明やクラシック音楽にこだわるあまり非合法な調査も行ってしまうイケおじConneR、かつてXenonと共に活動していたCherryJOEなどが登場するが、そこはゲーム内で確かめていただきたい。


各キャラクターの持ち曲をプレイすることでレベルが上がり、新たなシナリオを閲覧することが可能になります。シナリオはiMでの投稿や、音声ログ(文章)、ムービーによって綴られていきます。高難易度の曲がクリアできずに同じ曲をプレイするだけでもレベルは上がるので、シナリオが見られないという心配はありません。(もっとも同じ曲同じ難易度ばかりやっていると、いずれは高難易度に挑戦したくなると思いますが。)


iMは現実のSNSのようにメインキャラクター以外も投稿しており、作中の雰囲気が伝わってきます。

物語の起点は半年前に行われたとされるライブ「Æsir-FEST」。Æsirというアーティストが行うはずだったライブが中止になってしまう事件があったらしいのですが、どうにも皆の記憶が要領を得ません。中止の原因は停電したから、いや停電なんてしてない、入場はしたけどÆsirが現れなかった、そもそも入場すらできずにキャンセルになった…など。果たしてÆsir、そしてÆsir-FESTは実在したのか?なぜこうも記憶の齟齬があるのか?人々から忘れられかけていたÆsirが再び話題に挙がるようになった折、ある事件が。Æsir-FESTの再来を思わせるその事件から物語は動き始める。

今言えるのはここまでです。この後は自分の目で確かめていただきたい。現在も精力的なアップデートが続いており、来年の1月12日には1周年を迎えVer2.0が配信されることが予想されるCytusⅡ。この機会に是非遊んでみてください。


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