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オラファー・エリアソン展と時空を超えたここでの実験

結構な雪の翌日に12月に予約済みだった麻布台ヒルズで開催されているオラファー・エリアソン展に行ってきました。


麻布台ヒルズ

昨年11月にオープンしたばかりの建物は曲線が美しくちょっとガウディのカサ・ミラの屋上を思わせる雰囲気でした。

建物のそこら中に曲線が見られるので建物を見ているだけでも楽しいです。
あと空間の使い方が迷路のようだったり高さがバラバラなのでちょっと秘密基地っぽくも感じます。
曲がり角というよりはコーナーの先が見たいけど見えない…みたいな印象でした。

オラファー・エリアソン展

その中のギャラリー内でのオラファー・エリアソン展。
体験をとても楽しみにしていきました。

ハーモノグラフ

大きなハーモノグラフ(ふりこを使った線と面で模様を描く器械)を使って実際に描くのを体験させていただきました。

2つとして同じになることはないそうで様々なタイミングや振り幅、距離と重さなどで変化が出るんだと思いますが、わたしは2枚(練習と本番)ともほぼ同じだったのですが、もうお一人体験されていた方は全く違う模様になっていました。

絵はハンコを押して持ち帰れます。

この器械のミニチュア版を作って家で何枚も実験してみたくなりました。
実験好きにはたまらない…
この作品のタイトルも…

いつかやってみよう!

前回の展示

オラファー・エリアソンの作品を初めて見たのはつい最近で昨年の夏に83歳の母が書道の賞を取ってその大字書が展示されていた新国立美術館でたまたま開催されていたテート美術館展についでに入ってみました。

そこの最後に展示されていたオラファー・エリアソンの光と影とキラキラのインスタレーション作品が美しくて記憶に残っていました。

そして今回麻布台ヒルズのオープン記念で展示があることとそこにキッチンまで来ていると知ってワクワクしすぎて行かざるを得なくなりました(笑)
すぐにチケットを購入したのですが体験が2ヶ月先までいっぱいでしたw

今回の展示

今回も前回と同じように光や影、動き、空間、風、水、火(太陽)…などを組み合わせた作品がすべて実験ぽくて(モーターがついていたり・風で書いたり、太古の氷河の氷を使って顔料を流して作ったにじみとか…ホースから出た水と光による線とか…)ワクワクしたのと

その瞬間や今というタイミングを表現した一期一会の作品を見れて、実験はやっぱり本当に楽しいなぁ…と常に実験しているわたしにはかなり興味深い作品ばかりでした。

暗闇の中のホースから出た水と光の作品は写真を撮るとゆっくり撮影されて余計に水が線になって見えたり、撮った瞬間にその撮影された写真自体もきっと1つしかないアート作品として残って行くのが素晴らしいと思いました。

インタビュー動画

最後の部屋でインタビュー動画があったのですがそこでいくつか興味深いことをお話されていました。

HOWとWHY

わたしが地球温暖化緩和に非常に興味を持っているので環境保全や改善などに関して興味を持つのであれば、どうするか?(HOW)という視点を持つとバラバラになって答えが沢山になるが、なぜ?(WHY)という視点では共通していくのでそれについて考えて行くことが大切だ…(表現は違ったと思います)と言っていたのが印象的でした。

私自身地球温暖化緩和についてどうしてそうなっているのか?と考えてみた時に原因が複合的な要素によるものでそれならば1つずつに対して自分が出来ることを考えてみるということをしています。
まだまだ途中ですが、それを考えていきながら地球に優しく、天体を感じながら地球と一緒に仲良くする方法を考え始めました。

ひとによる表現は様々でその様々な視点は何かに設定することなく、自分の思いつくテーマについて試しながら表現していくその表現することがアートなんだな…と改めて思いました。

亜鉛合金のオブジェと今

11面体の亜鉛合金で作ったオブジェがありました。
亜鉛ってあまり良く知らなかったのですが(自分に栄養素的には足りていないと知っていますが…)この亜鉛。空気中に浮遊して肺から吸い込むのは体に良くないそうです。(事実関係はまだ調べていませんが展示のビデオでオラファー・エリアソンが話していました)

その肺に良くない亜鉛を合金にしてオブジェにすることで肺に入るかわりにアート作品に変えた環境保全をアートに転換した形でこの11面体は一人ひとりの今を表しているそうです。

今という時間は同じでも人によってその人に対する今はみんな違う。
その今を集めたものが1つの空間に同じ時間にオブジェとして存在するということが今のパラレルを時空を超えて表現していることであるそうです。
その見え方は人の数だけあり、この11面体はいくらでも無数のコンビネーションで形を変えられるそうです。

今にフォーカスしてみると…

最近今になるべくフォーカスするようにしています。

私の今この瞬間はこの記事を書いています。
頭の中は本日見たオラファー・エリアソンの作品に思いを馳せていながら、未来に自分が出来る創造(想像)活動についての希望や期待などが入り混じった感情で指はMacbookのキーボードを走らせています。

こういった行動や思考・感覚・感情を味わいながら私の書いた今を未来にどなたかがどのような瞬間にどのような思いで読んでくださり何を感じてくださっているのか・・・
考えると心が踊ります。

今この瞬間と未来と過去を行ったり来たりしながら時空を超えた感覚を味わって頂けますように…
これもちょっとした実験です!



サポート頂けたらモチベーションがグ~ンっとアップします♫ 『ワクワクの連鎖で地球温暖化緩和をする』実験laboとして、そして美しき水の惑星地球に住む地球人に貢献できるようなものすごいことが出来るよう頑張ります!