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活弁士による大河内伝次郎「血煙高田の馬場」は、知ってる気がするがライブだとまた特別な気がして良し。

先日、十三は第七芸術劇場で無声映画+活弁&浪曲のイベントがあり参加してきた。活弁士「坂本頼光」さんの企画だ。
「忠次旅日記」の無声映画を観るにあたって、その有名なセリフとなるところを浪曲で聴かせていただくという趣旨だ。
時間の都合で中入りを作る際、国定忠治ものが大河内伝次郎が務めることもあって、その流れから大河内伝次郎の「血煙の高田馬場」を坂本頼光の弁士で途中に観る機会となったが、その感想を書きたい。

昔の活弁+映像があったので参照に。

どうも記憶のどこかで観た気がする。
なぜだろう。
それほど有名なのだろうか。
或いはこれを基にリメイクされたのを見てみた気になっているのだろうか。
いずれにしても、ストーリーは知っていたし、躍動感は心当たりがある気がする。

大河内伝次郎の大げさな芝居ぶり、躍動感のある動き、歌舞伎とはチョット異なった殺陣のやり方。一々独特で見どころとなっている。
坂本頼光さんの解説では歌舞伎のような形式的な殺陣ではなく、大河内伝次郎は近眼だったせいもあって、刀を振り回し相手に当てて、当たる人も代替要員を用意していたほどだったらしい。
また、監督のカメラワークも横動きが大胆で大河内伝次郎の動きと性があってこれが観る側に臨場感を与えるようだ。今では当たり前の技術かもしれないが。

時代劇に関しては寡聞にして疎く知る所が少ないが、「伊藤大輔」氏という時代劇の父ともいわれる人がおられ、今作や国定ものを大河内伝次郎と共に撮り一時代を築いたという。


いや~、知らないことが多すぎるが、教えてくれる人も少ないよね~。(逆切れ?)
そして、人って新しいものを欲して次から次へと求めたがるが、良いモノは絶対的に良いモノなんだから、大切にしようよ。
国定ものがある民家の倉庫からフィルムが出てきたという話があるくらいだし、もっと芸術に関して大切にする気持ちを「継承する」と言うところから始め、保存し、知らしめ、伝えていくことを皆がしていくべきだと思う。

ま~、こんな考えに至るようになったのは、自分が爺さん寄りになってきたかもしれないからかもね。w
年を取ることも大事だわ。


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