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センセーショナル時事ネタの顔写真即UPに疑問を感じる。

鹿児島で保育士が園児の首に怪我をさせ逮捕されたと
「殺害しようとした容疑で逮捕」との記事もあり、報道の過熱化が窺える。
このニュースは人からまずは聞いてネットで潜ったのだが、ネットだと直ぐに顔写真が見ることができた。
記事を読む限りでは、「殺すつもりはなかった」と容疑を否認している、という。現時点で分かる事と言えばそこまでだ。

先に言っておこう。
ボクは別にこの保育士の肩をもつわけではないし、犯罪者の権利をうたう人たちに対して言えばどちらかと言えば否定的な方だ。
それであっても…。

子どもが被害者なので可哀想だから何か言いたいのは分かる。
でも、
過去様々な事件を振り返ってみて、ニュースを職業とする人なら猶更、時間を置く度に様々な事情が浮かび上がってきて、加害者や、精神状況や、家族背景や、職場状況や、駄目なことは当然だとしても社会的制裁を一般市民を巻き込んでしていいのかと言う案件が今までもあり、彼らなら知っていたはず。
なら、報道初期段階でもっと丁寧に慎重にならざるを得ないのではなかったのではないのだろうか。
顔写真など一旦流出してしまったらもう回収のしようもない。

加害者なんだからそれくらいの制裁は当たり前だと言う人は、何事においても平等に厳しく対処しているのだろうか。
もし、加害者に精神的な問題があったらどうするのだろうか。あまりにも異常な案件なので、慎重になるのが普通じゃないのだろうか。

改めて論点をしっかりとしておきたい。
実態がはっきりとわかる前の顔写真のup、本人が少なくとも容疑を否定している段階での顔写真のupは如何なものか、ということ。

ずる賢い犯人は必ずいる。
確信犯でありながら、容疑を否定する輩だ。そういった輩に対しては裁判で判決が出てから思いっきり過去から公にしてやればいい。情報収集はしっかりして置いて。

追:その後時間経過してもあまり具体的なことは伝わってこない。
NHKなどは顔写真は公開していないし、この手のニュースは刺激的に伝えない。
また「報道エンタメ番組」は再現場面をわざわざCG風画面で起こしているが、加害者が「ナイフのようなもの」で傷つけたとしているにもかかわらず、CG風画面では「ナイフと思しきもの」を手にしているように見える。
これは情報を確認してのことなのだろうか。
もしそうでなければ、観た人への事実誤認を誘導したとも捉えかねないし、流石に加害者と言えどこの点に関しては人権問題に発展しても文句は言えないだろう。

NHKなどは、視聴率を稼ぎたい「報道エンタメ番組」とは一線を画す立場をとっているようだ。
「報道エンタメ番組」は「報道」の体を借りて視聴率を稼ぐ代わりに責任感も持たなければならないと思う。今回の件で言えば、顔写真のUpを今後彼女の人生にどのように責任を取っていくのだろうか。
他の件でも「報道」したきりで終わって、責任逃れをしているのがあるのではないかと心配だ。

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