疫禍がもたらしたいい習慣を捨て去ろうとしているの?
コロナは、地震と共に我々世代の最悪の出来事の一つと言えよう。
想像だにしていなかった災禍に将来の展望が見えなかったあの頃、比較して今の生活が夢のようだ。
あの時、地震と違ってコロナは終息の時期が見えない点で絶望を感じつつもこのままではいけないと誰もが危機感を感じていた。
だから、我々は工夫した。
コンサートや芸術活動などもいつまでも自粛モードではダメだということでネット配信から、マスク着用、会場での消毒の徹底など。
中でもネット配信は、仕事でも広く活用され終息の気配が見えた後も遠隔での仕事をする人がコロナ禍と同じくらいはいたように感じていた。
ところがここ最近となると、仕事においては中々聞かなくなって来ているのが実感だ。同時にまだしているところもあると聞くケースも確かにある。
コロナ中に良かったと思えたのは、仕事関係の全国規模の研修会だ。コロナ前は毎年スケジュール調整をして全国各地まで出張しなければならず、社員も一緒に行きたくても行く人数も限られ、良いテーマでも中々思うようにはいかなかったが、ネット配信になってからは比較的参加がしやすくなった。
遠い地方主催の全国大会の研修会でもネットなら気軽に参加できる。
飛行機やホテルの心配はいらない。
今どきなら女性との出張を「仕事だから」なんて余計に気張らなくていい。
ところがだ!
ここ最近に至っては、コロナ前に習慣が戻ろうとしていようとしつつあるのだ。
つまり、「配信無し」の研修会に戻りつつあるのだ。
ガックシ。
だ。
あの良き習慣はどこに…。
中にはハイブリッド開催もあってそれはそれでいいと思う。現地に近い人は現地参加、現地から遠い人はネット参加と選べると研修参加率もあがるだろう。違うの?
コロナ禍が終息したからと言って、コロナ禍で得た良かった習慣まで捨ててコロナ前に戻らなくていいものを。
残念。
100年前に起きた大震災では、もう二度とこの被害を繰り返してはいけないと後年の人のためにメッセージとして石碑を立てたという。
この場所より前に家を建ててはイカン、と。
人は、喉元を過ぎれば何とやら、は変わらん生き物なのでしょうかね…。
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