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ADHD

何かにつけ、病名をつけたがるのは日本人の悪いクセだと思って今まで過ごしてきたが..

ふとしたきっかけで、ADHDの診断テストを受けてみた。結果は、かなり可能性が高いという。

質問の内容に当てはまるものにチェックを入れるという、ごく簡単なものであったが、8〜9割は当てはまった。

ご存知ない方のために簡単に説明すると、ADHDというのは精神疾患の一種とされていて、よく知られているのは多動性や注意力欠如など(子供が授業中にうろうろと教室内を歩き回るなどの奇行の原因とされる)

僕の場合、多動性はそれほど強くないが注意力欠如はかなり高いと自分でも認識していたけれど、精神疾患と言われてもなぁ.. まぁ別にいいけど(笑

幼少期から『お前は注意力が足らん』と父親に言われていたのを思い出す。道を歩いていて何かによく躓(つまず)く、忘れ物が多い、団体行動が苦手。衝動的に何かを始める。何かに熱中すると他のことを忘れてしまう(それが結構大事なことだったりする)などなど思い当たる節は山ほどある。

家内から『〇〇しましょうね』的な話の一部始終を、僕が『聞いていない』と言い張る場面が何度もあった。『脳の機能の一部が欠落してるんじゃない?』と冗談半分で言われてきたが、まさか本当だったとは..

バス釣りに行って、ロッドとリール一式を釣り場に忘れてきたという話を以前、書いたけれど… 何度も繰り返すのはADHDのせいだったのか!と妙に納得したりする。

けれど、薬を飲んだりするつもりはない。日常生活に支障があるわけでもないし(他人からみたらあるかもしれないが)、そもそも投薬治療するべきものではないと思っている。

ひとりの人間の特性のひとつであり、ある種の個性というか人格のひとつだと思う。特に子供に投薬するのは論外だと思っている。抗うつ剤と一緒で、精神の高揚を押さえつける薬は、ひとを廃人にするリスクを伴うものだと思っているからである。

書家の武田双雲氏がADHDでした〜と軽く話したら『武田双雲、ADHDをカミングアウト』とヤフーニュースに出たという話を聞いたが、本人もやれやれというのと同時に気が楽になったという。トットちゃんの黒柳徹子さんも間違いなくADHDでしょうね。

家族から『パパは認知症になっても誰も気がつかないでしょうね』と言われて随分経つが、その度に『芸術家だから仕方ないねん』とやり過ごしてきたが.. もうひとつの言い訳ができて良かったです。

(了)








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