ランニングと接骨院
今日は,趣味のランニングについて語ろうと思います。
まずはお金の話です。
ランニングは,金のかからない趣味じゃなかったのか
「ランニングは金のかからない趣味」というのは,一般論でいえばその通りだと思います。基本的にはシューズさえもっていれば,あとは短パンとTシャツで走り出せるからです。
走力がついてくると,だんだんマラソン大会に出たくなってきます。
すると,遠征費や参加費が加わってきます。最近の参加費はフルマラソンで15000円,ハーフで8000円が相場でしょうか。スタートは朝が早いので,前日に宿泊することが多いです。全国的にホテル代が高騰していることもあり,1回の大会の出場にかかる費用は,近場であればトータルで3万円くらい,遠出だと5万円以上は覚悟する必要があります。
加えて,シューズ代も高騰しています。これは消耗品ですので,年に1~2回は買い替えが必要です。
さらなる出費は,身体のメンテです。
もともと身体の硬い私は,よく故障をします。そのたびに接骨院に通ったり,鍼治療をしたりします。この費用が案外ばかになりません。
結果として,当初は「大して金のかからない趣味」だったランニングは,次第に「金のかかる趣味」になりつつあります。
それでも,ゴルフとかバイクとかに比べたら,安上がりな趣味であることは違いありません。
鍼治療を始めた経緯
昨年12月の大会出場後,左足のすねの内側に痛みが走るようになりました。これはシンスプリントというランナーによくみられる症状です。さまざまなランニング障害を経験しましたが,私にとってシンスプリントは初めてのことでした。
最初は休んでいれば治るだろうと高を括っていました。確かに痛みは引くのですが,練習を再開するとまた痛くなるという連鎖が続き,なかなか完治しません。次の大会も近づいて焦り始め,近くの接骨院でマッサージ(手技)を数回受けましたが,まったく良くならない。
覚悟を決めて,鍼灸の回数券を買って治療を開始しました。診察費込みで,16000円ほどの出費になりました。
鍼治療は初めてではありません。
これまでも大会前に故障をして,応急処置のために鍼を打ってもらったことがあります。しかし,連続して治療を受けたのは初めてのことです。
何度か鍼を打ち続けた後,試しに10キロ走ってみました。少しだけ違和感が残るものの,問題なく走れるところまで回復しました。
柔道整復師との出会い
接骨院では,鍼治療はメインではなく,手技が基本です。手技とはいわゆる指圧のことです。柔道整復師という国家資格をもった人が働いていますが,治療の腕は人によって大きく異なります。良い担当者に出会うまでに,いくらかの出費(失敗)は覚悟する必要があります。
以下は,私が実際に出会った困った例です。
パターン1:「はい,もうわかりました」症候群
ちらっと調べて,「はい,もうわかっちゃいました!」と自慢げに言うタイプ。自分はゴッドハンドをもっているという確信があるらしく,数回さすって「ほら,治ったでしょう?」と言われるが,まったく変化なし。この人,人間の身体をなめてるのか?
パターン2:お決まりルーチン愛好家
お決まりのルーチンがあって,どこまでもそれを貫こうとする(症状に合わせた臨機応変ができない)。左足が痛いと言っているのに,右足もせっせとマッサージ。まったく関係ないとは言わないが,大会が迫っているタイミングですることではないのでは?
パターン3:提案力不足
「どういう状態ですか」「どうしたらいいですか」と聞いても,「断定できない」「人による」とか,のらりくらりと回答を避ける。きっと,なぜこの症状が出ているか,どうアプローチすればよいのかの見通しが立っていないのだろう。
ランナーにとって,治療とはコンサルテーションなのです。
柔道整復師の格付けサイトがあったらよいのになと思います。