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HATCHと私

中央通りに来ると、時間の流れが変わったような、違う世界に来てしまったかのような感覚に陥る。
平日にも関わらず、自分のイメージよりもまして賑やかな人通り。日差しを遮るようなアーケード街だが、とてもあたたかい空気が流れている。

そんな中央通りの一角に、'ここ'はある。

自分の身長の2倍くらいある、大きくて少し重い扉を開ける。
「プシュッ。」
 ガラガラでもキューでもない、室内の空気がやっと出られたような そんな音。

 中に入ると、ふわっと香る木のにおい、心がすっと落ち着く音楽に包まれる。
 今日も私の新たな学びの扉が開かれる。



これまで

「自分はどのように生きたいのか。」
オープン作業を終え、水の入った紙コップを片手に席に着く。

ESと睨めっこしている私は、HATCHと出会うまでの過去に思いを馳せる。

小さい頃から極度の恥ずかしがり屋で、小5くらいまでは人前で自己紹介をすることすら出来なかった。
加えて、やりたくないことはやらない派で、怒られてばかりの毎日。
人間関係もあまり上手くいかない。

良い言葉も悪い言葉も全部素直に受け取ってしまう私の心に、どんどん突き刺さる矢の数が増えて、次第に貫通していった。

そんな私だったが、新しい環境に飛び込んでみることが好きだった。
転勤族だった私は、好きだったというより適応しなければならなかっただけかもしれない。

最初は自分を受け入れてもらえるのか怖くて、なかなか自分から入っていけなかったが、慣れていくうちに新しいことを知ることが楽しくなっていった。

新しい場所、新しいこと…
何かに挑戦しようとするとき、怖さや不安感がザーッと心の中に押し寄せる。

だけど、私は挑戦する楽しさを知った。
自分が今まで出来ないと思っていたことに挑戦したという事実、得られた経験が自分に自信をくれる。


これから、未熟で小さな私の挑戦と成長の物語が始まる。

旅を広める学生団体

課題と実習に追われ、いつの間にか2年生が終わろうとしていた私は、大学生のうちにしかできないことをやりたい!と思っていた。

そこで出会ったのが、のちにHATCHと出会うきっかけでもあるTABIPPO学生支部

活動していく中で、休学して世界一周している人、自分の力で生きていく方法を模索している人、自分の夢に向かって真っ直ぐ生きている人、
たくさんの人に出会えた。

自分にはない新たな価値観や考え方にふれ、それまでの単調な日々から一変、新鮮なことが多く楽しかった。

この活動で、勇気を出して一歩踏み出す大切さと、主体的に行動する楽しさを学んだ。

2/26 BackpackFESTA 2024

↓活動の中で一番の思い出は、自分で初めて運営をした富山旅。〜泊まれる図書館 寄処さんにて〜

12/2,3 富山旅第1弾-旅のトークイベント✈️
3/6,7 富山旅第2弾-氷見でまち歩き☕️

HATCH

HATCHを初めて知ったのは、ちょうど半年前。
繋いでくださった方々のおかげで学生スタッフに!
さらにHATCHをきっかけに、ボランティアやアルバイト、富山旅第2弾でのコラボまでご縁に恵まれた。

今も、HATCHの学生スタッフをやっていなかったら出会えていないであろう素敵な方々との出会いがたくさん!ありがとうございます!

HATCHでの目標は、一人でも多くの学生がHATCHを通して学びや経験を得られるきっかけをつくること
一学生としての目標は、HATCHを通して他では出来ない経験をたくさん積むこと

これからもよろしくお願いします!!!

HATCHでの初めての制作物(右側)

海にぽかんと浮かんでいる船の中で、どこに向かえばいいか悩んでいる私。
きっとまだ右も左もわかっていなくて、帆の向きもぐらぐらしている。

だからこそ、いろんな船と出会って自分の見える世界を広げていって、ときにぶつかったとしても挫けず新たな世界へ立ち向かえるような、そんな人になりたい。

遠回りしたって、途中止まってしまったって、それはそれで面白い。
いつか自分でこれだ!と思う道を見つけたい。

なーんて思いながら、
クローズ作業を済ませ、上着を着て外へ出る。
「よし。」

夜の街は、自分が悲しい思いをしたとき、誰も気にかけてくれないような淋しさを感じるくらい、身も心もちょっぴり寂しい。

日が差している頃に比べ、人影もまばらな商店街。

とても仲の良さそうに歩いている老夫婦、学校帰りか大きい荷物を持って歩く高校生、話しながら歩く親子…

ああ、みんな生きているんだなあ。
普通に生活できていること、当たり前が実は当たり前ではないからこそ、
今ある小さな幸せを見失ってはいけない
、そう思った。

さあ、明日はどんな挑戦が出来るのだろうか。
もっともっと成長していけますように!


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