でも自分はこの人みたいに生きたい。
人生が変わったかはわからない。
でも、これまでに読んだ本から一冊選ぶとしたらこの本だと思う。
マッサージ店で勤務する44歳独身の男性が主人公。
繊細な性格で、自死することを希望に毎日過ごしている。
日常生活でストレスをためていき、爆発してしまう物語。
読み終わった時、
作者はいまも生きていらっしゃるだろうか?が気になった。
生きていく上では、
見なかったことにしたほうがいいことがあると聞いたことがある。
この本の主人公は、そういうことが高い解像度で見えている感じだった。
「これがこの解像度で見えているのか」という場面がたくさんあった。
「これもあれもこの解像度で見えてしまっていて、さらに言語化までしてしまったら、もうなかったことにはできないじゃないか」とも思った。
だから、これを描いた作者はいま生きていらっしゃるのかどうかが気になった。
たぶん、この主人公は生き方を間違えている。
でも自分はこの人みたいに生きたい。
と思ってしまった。
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