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私が英語を話せる理由-3

英検2級、準1級をそれぞれ1度でクリアした後、1級の準備をしていました。長文読解など、なかなか手応えがありました。哲学系の長文の文法分析に詰まっていました。私はアメリカの叔母に国際電話をかけて教えてもらおうと思いました。

私の母の妹はアメリカ人と結婚してアメリカに住んでいました。私が高校生だった時、彼女は日本に来ました。私は初めて彼女と会いました。洗練された素敵な女性だと思いました。片言の日本語を話しました。それまで、彼女はアメリカで数十年住んでいました。英語の本を渡されました。私は「英語はネイティブレベルなんだろうな。。この人から英語を習えば楽しいだろうな。。」と思いました。

叔母に電話を掛けました。
「叔母さん、英語を勉強しているんだけど、わからないところを教えてくれる?」
彼女は「ちょっと待って、ジミーさんに代わるから彼に聞くほうがいいよ」

ジミーさんが電話に出ました。しかし英語で、しかも電話だったので、彼が何を言っているのかよくわかりませんでした。なので、叔母に代わってもらいました。
「叔母さん、ジミーさんはなんて言ったの?」
すると、思いがけない返事が来ました。
「私、英語はわからないから、ジミーさんが何を言ったかわからない」

私は強いショックを受けました。数十年アメリカにアメリカ人と住んでいて「英語を話せない」なんてあり得るのだろうか???

ネイティブイングリッシュスピーカーと英語圏に住んでいても、勉強しない人はだめだということでした。

その後、定期的にメールで、ジミーさんに私の英作文を添削してもらいました。英作文と文法には自信がありましたが、毎回、部分訂正されました。ある日、私は彼に「僕の文章の何が悪い?」と聞きました。彼は「君の英文は重い。文章は長くても接続詞を使って2文までが基本。because から始めない。主節を先に。shorter, tighter, stronger 」でした。

私はもう一度、英語を見直しました。そして英語の配列をそれまで読んだ英語の本でチェックし、その配列パターンを研究しました。すると、あるパターンを発見しました。どんな文も正確に文法に沿って作ることができる単純なパターンでした。そのパターンで英文を作り、ジミーさんに送りました。以後、添削は一切されませんでした。彼は「なにが起こった?なんで急に正しい英語を書けるようになった?」と言いました。

私が答えたのは、
「僕は、僕が言いたい日本語を無理に英語にしていたのに気づいた。あなたから言われ、もう一度英語の配列を見直した。そして、その配列に日本語を入れれば、入りきれない日本語があることに気づいた。これが「重い文」の原因だった。僕は英文法を使って無理に入れていた。英語には英語のルールがある。そのルールに従って英語を書くことにした」

彼は「君は正しい。たった一度でそれに気づくのは素晴らしい」と言いました。

その時、私は、配列パターンさえ頭に入れてしまえば「正しい英語しか話せない」という確信と自信が芽生えました。スピ―キングも上達しました。このパターンを使えば「英語の順で日本語を話すことができる」という、どうでもいい特技を持ちました。英語圏の人たちが日本語を話すとき、この逆のパターンを使っていることにも気づきました。

以上です。



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