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データと「行動変容」というキーワード-QUICK Data Design Challenge 開催後記-Part2

Part1の記事はこちら


QUICK Data Design Challenge 2023では、各分野において第一線で活躍されている審査員の方に審査をしていただきました。
審査会で行われた興味深い議論をいくつかご紹介したいと思います。

行動変容というキーワード

「認知変容、行動変容を喚起できるか」
審査会で軸になった印象深いキーワードです。
データが正しく伝わるだけでなく、人の行動を変えられるか?という視点です。
審査員長を務められた田川さんのこちらのインタビューが勉強になりました。(ちなみに、この記事にあるV-RESASにもQUICKが参加しています!)

ファクトか、ナラティブか

ファクトとナラティブ(物語)。
こちらも審査会のなかで議論になりました。
作品の物語のためにデータを用意したのか、
それともデータからファクトベースで作品を作ったのか、
恣意的な使い方がされているか。という視点です。
しかし、ファクトに恣意的に手を加えることによって、データの向こうの人間に寄り添う柔らかさが生じることもあります。
ファクトベースの実直さと、ナラティブによって付加(あるいは発見)されるヒューマニティの柔らかさ。
両者のバランスのなかで、幅広いデータ表現を集めたい「QUICK Data Design Challenge」としては、どちらにポジションをとるのか。
最終的には、各分野において活躍されている審査員の方のそれぞれの視点に導かれることとなりました。

情報が「見える」ことで「届く」ということ

あるデータ表現を見て、それが届くと、それについて解像度が上がることによって、大抵は生活者にとってポジティブな変化がもたらされます。
たとえば天気予報を通して、気象情報というデータの見方がわかれば、晴れの日に洗濯物を干すことができます。
「行動変容」は「成長」と言い換えてもいいかもしれません。
ビジュアライズすることによって、情報へのアクセシビリティをよくする。受け手は届いた情報によって成長する。
そういったささやかなプロセスの連続で、もしかしたら社会が大きく変わるかもしれない。
データビジュアライゼーションは、ワクワクするような変化の可能性を秘めたものだとあらためて弾むような気持ちになりました。
参考:「天気」によって人の行動はどう変わるのか?

あらゆるデータを価値に変え、経済と社会の持続的な発展に貢献します

QUICKの経営理念は「あらゆるデータを価値に変え、経済と社会の持続的な発展に貢献します」です。
データを価値に変え、届ける。そしてデータ表現によって、届く範囲を広げる。
今回の「QUICK Data Design Challenge」を通して、クリエイターのみなさんと一緒に新しい挑戦の一歩を踏み出せたこと、とても嬉しく思います。ぜひ継続した試みになることを願って、開催御礼とさせていただきます。

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