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「ありのまま」の邪魔をするもの~タントラマンへの道(第72話)

前回からの続き。

--好きなことに打ち込んでいるときは、ありのままに生きることが出来ているということなのですか?

TM:僕はそう思うんですよ。嫌なことを嫌々やりながら生きているとしたら、それはありのままとは言えないような気がします。でも、好きだったことを嫌いになってしまうこともあればその逆もあるので、好き嫌いを基準にするのが適切かどうかは疑問の余地はありますね。
それでも、少なくともその時点で好きなことに集中している状態はありのままに近いんだろうと思います。

--それで、今は、好きなことに打ち込むことはできるようになったのですか?

TM:実はそれが、僕にとっては難問なんですよ。
なぜかというと、好きな事はそれなりにいろいろあるのだけれど、それで生計を立てることが可能なレベルまでには至っていないからです。
あくまでも趣味止まりにしかできない。

世の中には幼少期に興味を持ち始めた特定の物事にずっとのめり込んだまま成長して、誰も到達したことが無いような境地にまで到達する人もいますよね。最近だと大谷翔平さんとか藤井聡太八冠とか。

僕の場合、好きな事でも趣味止まりだし、マニアたちに比べたら入門の域を出ない程度でしかありません。つまり、探求心が足らなかっただけなのかもしれませんけどね。

--圧倒的大多数の凡人は、だいたい皆そんな感じなのでは?
で、そんな風になってしまう原因は何だと思いますか?

TM:今から思うと、学校に通うようになり学校の勉強が中心になってしまった頃から、凡人化がエスカレートしたようなんですよ。
特に、田舎から都会に引っ越して以降にね。

--あぁ、そう言えば、幼い頃のお話は以前されていましたよね。性には物心がつくかつかないかの頃からとてもとても興味、関心があったんですよね!

TM:はい。もし、個々人の才能の芽を摘んでしまいがちな学校教育の洗脳を受けることがなければ、僕は性の達人、究性主として活動し、性に悩む人々、性を探求したい人々からは救性主と呼ばれるようになっていたハズです。そして、性的能力を最大限に活性化し、活用することで世界平和の実現を目指す、例えば「救性教」みたいな名前の教団を創って教祖として慕われていたことでしょう。

--それが現実化しなかったのは、学校教育による洗脳のせいだと?

TM:当時はそれに気づかなかったのですが、明らかにどうでも良いことに貴重な時間を費やされてしまい、せっかくの才能の芽を摘まれてしまった感は否めません。

--今からではもう手遅れなんでしょうか?

TM:「今生の使命は精神世界の指導者になること」だと告げられたことがあるのですが、今からではさすがに教団は無理でしょう。

そんな意欲もありませんし。ただ、同郷の同志であるツインレイと魂の約束通りに再会して、彼女と共に性的世界を探求し、その体験から得られた智慧を広めることで社会に貢献することは不可能ではないと思いますし、それが出来れば「精神世界のリーダー」に近い存在と言えなくもない。
なので、それが今生の目的だと信じることにしたわけです。

--ところで、先ほど、好きなんだけど趣味止まりで終わってしまっているものがあると言ってましたが、他にはどんなことが好きなのですか?

TM:音楽。特にクラシックが好きなんですよ。レコードやCDも多いときには10000枚くらい所有していました。オーディオにも少し凝ったことがありましたしね。でも、音楽理論に関しては全然詳しくなりませんでしたし、オーディオもマニアックな高級品と普及価格帯のものの音の違いをマニアたちが気にする程にはなりませんでした。

スキューバダイビングも好きでしたね。今では全然やっていないのですが、一時期はインストラクターになろうとして修行していたこともありました。
でも、これも、難があった泳力を合格基準値以上に引き上げることが出来ずに諦めてしまいましたし。

他にも、自然農も好き、というか憧れてましたよ。

これらに共通しているのは、「美」と「神秘」を体験できるということです。そして、これを探求するのが今生の使命だったんだと、臨死体験後に感じるようになったわけです。

--臨死体験をする前までは、その使命を学校教育の洗脳によって忘れさせられていたとか封印されていたということですか?

TM:忘れていたとか封印とかではなく、諦めていたといった方が良いかもしれませんね。そして、諦めていた理由で最大なものがありました。
それは、さっきも言いましたが、「好きなものがあったとしても、それで生計を立てていけない」との心配を解消することができなかったということです。とことんチャレンジする前の段階で、「お金」にまつわる不安が生じてしまい、それを乗り越えることができませんでした。
その意味では、「お金」に関しても強烈な洗脳を施されていますね。
で、今はその洗脳には気づいたものの、現状はまだまだ脱洗脳には至っていないといったところです。

--そうでしたか。では、そのあたりのことについてもう少し詳しくお聞きしたいのですが、今日は時間となりましたので、また機会を改めさせていただきたいと思います。

TM:わかりました。




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