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掌上の夢~タントラマンへの道(第108話)

TM:残り時間が少ないのは確かだね。だからこそ時代の大きな流れに乗った方が良いんだよ。流れに逆らって進むのは大変だからね。

蘭:そっかぁ。でもさ、時代の大きな流れに乗るにはどうしたらいいの?
実際に乗れてるかどうかってわかるのかなぁ?
それに、時代そのものが破滅に向かって進んでたりすることだってあるんじゃないの?
そして、時代が破滅に向かって進んでいたとしても、その破滅の流れに乗ることになるのね?

TM:そうだよ。多分、蘭ちゃんは、破滅をネガティブなことだから避けるべきだって思ってるんだろうけど、それは破滅という現象の一面だけを捉えて認識しただけだからね。でも、実際は、その破滅に見えることも、大きな流れの中では必要不可欠の出来事だったりするんだよ。
創造の為の破壊とも言えるかな。

蘭:じゃあ、人類が地球を汚染しまくって、自然を破壊しつくして、他の動物や植物も巻き込んで滅亡してしまったとしても、それは必要不可欠なことなの?

TM:そう考えるしかないね。もし、そうなったとしたら、その先には僕らにはなかなか想像することが出来ないような、宇宙のさらなる進化が用意されているんじゃないのかな。
前にも言ったように、一つの事例としてのデータとして蓄積されて未来のために活用されるのかもしれないし。
いずれにしても、個人レベルではどうあがいてもその大きな流れに逆らうことは出来ないんだから、乗った方が良いんだってこと。

蘭:じゃあ、その大きな流れに乗るにはどうしたらいいの?
破滅に向かってるんだとしたら、わたしも地球を破壊するようなことに加担すればいいのかしら?

TM:もし、心の底から「地球を破壊したい!」と思っているんだったら、そうしたら良いんだよ。

蘭:えぇっ!? そんなこと思うわけないよ!

TM:じゃあ、どう思う? どうしたい?
って、考えた時に心の奥から湧いてくる願望こそが、自分の役割のヒントになるんだ。
で、僕の場合は、ツインレイと共に性の探求を実践して生命の神秘を満喫することなんだ。
要は、本当にやりたいことをやれば良いってこと。
そして、前回話したように、やりたいことをとことんやる、つまり、「人事を尽くす」ことに専念していれば、自ずと天命を生きることに繋がるんだと思うよ。

蘭:そうだった、そうだった、忘れてた!^^;
神様だか、宇宙人だか知らないけど、わたしたちには想像もできないような凄いプログラムの作者がいるのよね。そして、わたしたちはそのプログラムに登場してくるキャラクター。
だから、そのキャラクターに与えられた役柄を実行すれば良いだけなのよね。地球を破壊したければ破壊すれば良いし、性を極めたければそのために必要だと思われることをどんどんやっていけば良いのよね。

TM:そうだよ。そのプログラムの全体像は人間には理解不能なので、そこにキャラクターとして登場している我々は役柄に徹するしかないし、徹することでこそお役目を存分に全うすることになるわけだ。
役柄に徹することで得られたデータを宇宙の記憶倉に蓄積するのも目的のひとつだよ。

蘭:役割が分からなかったらどうなるの? 例えば、やりたいことがわからないとか言ってる人っていっぱい居そうだけど。

TM:それならそれで仕方が無いんだよ。
それもまたそれなりにデータとして蓄積されるわけなので、プログラム全体からみたらそれなりにお役目を果たしていることになるからね。
でも、大抵の場合、やりたいことがわからないっていうのは、
歪で偏った社会や環境に適合しやすいように洗脳されてしまっているために、本来の自分を見失ってるだけなんだけどね。

蘭:そうなのね。それならやっぱり、やりたいことがわかってた方が良いに決まってるわ。
わたしもTMさんと同じように「アレ」をとことんやってみたいって言うのが分かって良かったわ!(笑)

あ、そうそう、TMさんは、ツインレイとの再会が出来ないまま死んじゃったらどうするの?

TM:うん。だから、死んじゃったらそれまでだから諦めるしかないじゃないか。
っていうか、一見、目的も達成できないまま死んでしまったとしても、その目的を達成できずに終わってしまった過程の情報は、ちゃんと宇宙の記憶として残って、将来別の個体の為に役に立つことになるんだから、大きな命全体から見れば全然無駄な事にはならないんだよ。
ただし、「人事を尽くしておくこと」は実践しておいた方が、全体の進化に役立つ貢献ができることになるよ。
逆に、人事を尽くさなかった場合は、、、
まぁ、全体から見れば、それもそれで意味は無くも無いんだろうし、何かの役に立ってるのかもしれないけど、それが具体的にどう活用されるのかはよくわからないな。でも、全体から見たら完全に「無駄」なことは無いってことは確かだと思う。

だから、ツインレイに出逢えなかったとしても、出逢えるように努力した過程そのものは無駄にならない。
個体としては不本意な結果に終わってしまったかもしれないけ、出逢うために何をどのようにしたかという記録がデータとして蓄積されて行くだけでも、全体の中ではちゃんとお役目を果たしたことにはなるからね。

蘭:そうなのね。わたしはやっぱり個体としても満足したいな。
TMさんが言っているのは、例えば、植物の種とかお魚の卵みたいに、沢山生まれた中のほんの一部だけが生き残って子孫繁栄に貢献できるけど、他の大多数は他の動物のエサになったり栄養になったりすることで、直接自分たちの子孫繁栄には直接貢献できないとしても、他の命のためには役立ってるから全体からみたらちゃんとお役目を果たすことになるっていうことでしょう?
だとしたら、わたしは個体の幸せファーストで生きたいわ!

TM:それで良いんだよ。誰がどんなお役目を果たすことになるかは決まっていなくて、とても流動的だと思うからね、僕は。

蘭:既に決まってるっていう考え方もあるの?

TM:あるみたいだけど、僕には理解不能っていうだけ(笑)
だって、全部最初から決まってるだなんて、ありえなくない?

蘭:そうよね。決まってるんだったら、それこそ何をやっても意味が無い気がするわ。
それとも、本当は決まってるんだけど、わたしたちがそのシナリオを知らないだけっていう可能性もあるのかな?

TM:あ~、要するに、僕達は、シミュレーションゲームのキャラクターみたいな存在で、行動や思考はプログラミングされた範囲内でしか自由にならない、みたいな感じなんじゃないかってこと?
まぁ、そうだとしても、そのプログラミングは人間が開発可能なものとは比べ物にならないくらい複雑だろうから、実質的には無限の変化・可能性があるから気にする必要もなさそうだけどね。
僕が思うに、そのプログラムでは、キャラクターの一生は生まれてくる前に全て決まっているわけではなく、基本設計程度の段階くらいで生まれてくるんじゃないかな。
で、成長する中で経験値を蓄積しすることで個性をより一層開花させていけるようにプログラミングされてるんだよ、きっと。

蘭:人間が考えたゲームでもそういうのあるんだから、万能な神様や宇宙人が創ったプログラムならもっとうまく出来てるはずよね!

TM:あ、そういえば、僕は幼少期にしょっちゅう、
「自分は、誰かの夢の中の登場人物なんじゃないか?」っていう思いにとらわれていたことがあったな。
もし、本当に宇宙全体が誰かが創ったゲームプログラミングなんだとしたら、それは結構正しい認識だったのかもしれないね!

そう、だからもうちょっと大きくなってから、「孫悟空」の本を読んだときにさ、ラストで「孫悟空は自分では大冒険していたつもりだったけど、実際にはお釈迦様の手のひらの上で飛び跳ねてるだけだった」ってなるでしょう?
僕にはそのラストシーンが「自分は誰かの夢の中の登場人物なのではないか?」という思いと似ているというか、繋がっているように感じられた記憶があるんだよね。

蘭:わたしもなんだか、誰かに創られて動かされてるみたいに思えてきたわ! 実際、両親がセックスして受精卵が出来て、それが分裂を繰り返して私になったんだもの。それって、超精密なプログラム以外の何物でもないじゃない?
しかもその連鎖って、ずぅ~~~っと遡っていけるわけでしょう? 
生命誕生の瞬間まで!
面白過ぎるわ! やっぱり、性を探求することでその神秘の奥にある秘密も垣間見れるんじゃないかしら! なんだかまたウズウズしてきちゃったわ~、どうしよう?

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