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なんだかジンジンする~!~タントラマンへの道(第141話)

愛麗:「立禅」ばっかりだと飽きちゃうな。本格的に修行するとなったら、本当にこれを毎日何時間もやるのかしら? 
しかも、何年間も?

ワン:もちろん、こればっかりちゃうやろけど、ものにしようと思ったらそれなりに歳月はかかるんとちゃうかなぁ?
いろんな外的刺激に慣れ過ぎてる現代人にとって、こんなふうにじっとしたまま何もせんでいると、ついつい時間の無駄やと思ってしまって続けられなくなりそうやけどな。
すぐに目に見えて何らかの効果が現れるんやったらまだしも、それすら分らんとなると継続するのは難しいかな。
って、三日坊主常習犯のオレだけかもしれんけど。

愛麗:そうよねぇ。効果を実感できないまま続けるのって難しいわよね。
まだ始めたばっかりだから、何の効果も現れないのは当たり前だとしても、
ワンちゃんは何か気づいたことあった?
あたしは血流だかなんだかわかんないんだけど、指とか手がジンジンしてきたよ。
血の巡りが良くなってきたのかしら? それともずっと動かないでいるから血の巡りが悪くなって痺れて来てるのかな?

ワン:う~ん、痺れてはおらんような気がするな。けど、指先がジンジンとまでは行かなくても、チリチリしてるかな。
なので、多分、血の巡りがよくなってるんちゃうかな? で、その影響なんかもしれんけど、身体が熱くなってきた気がする。汗出てくるもん。

愛麗:じゃあ、今のところ、だいたいうまく行ってるのかな?

ワン:うん。血流が良くなるだけではなくて、内臓も動き出すみたいやから、外から見てるとただじっとしてるだけやのに、内部は活発に動くようになるみたいやな。

愛麗:じゃあ、この暇な感じと肩や腕の痛みを乗り越えるためには、そういうプラス効果のことを信じてイメージすると良いのかもね。

ワン:そうやな。そんなイメージをしながら、集中してたら時間が経つのも早く感じられる傾向があるな。

愛麗:ホント、ヨガでも身体の様子を細かく観察することでいろんな発見があるんだけど、それと一緒みたいな感じ。

ワン:きっと、どんなことでも目指すところというか、突き詰めていった果てに到達するところは同じなのかもね。そこに至る道が違うっていうだけで。

愛麗:そんな感じするな。さっきさぁ、暇な感じって言っちゃったけど、取り消すわ。
立禅っていうくらいなんだから、これって禅なのよね。
禅に取り組みながら身体の機能も向上させることができるだなんて、効率の観点から優れていると思うの。
だから、暇だなんて言ってるようでは、何も分かってないってことを証明しているみたいなものでしょう? 
だから取消たの!(笑)

ワン:うん。極めて行ったら面白い発見がどんどん出て来そうな予感はするよな。

愛麗:ねぇ、立禅の他にもトレーニングあるんでしょう?
それも並行して練習できないのかしら?

ワン:一応、並行して進めるようにはなってるみたいやで。
次に練習するのは「揺り」ってなってる。

愛麗:それってどうやるの?

ワン:立禅では両手は動かさずにじっとしたままやったけど、揺りの場合は、この両手の間隔を広げたり狭めたりするんやってさ。

愛麗:なるほどね。立禅に動きを加えるって言うわけね。両手を開閉するスピードはどのくらい? まぁ、いろいろやってみたら良いだけか。
あまり速過ぎるのは違うような気がするな。
やっぱり最初はゆっくりと動かしながら観察するんだと思うわ。

ワン:そうやな。じゃあ、しばらくは各々で実践しながら、また後で感じたことを報告し合うとしよか。

愛麗:うん。じゃあ、また後でね♪


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