腰椎椎間板ヘルニア手術体験記①

はじめてのnote

人生初の手術を終えました。

本来、このような文章を人様に公表するなど、到底向いていないのですが、今回、手術を受けるにあたり、直前で急に不安になり、ネット上でいろいろな方の体験談を拝読し、精神的にかなり助けれらたことがありました。
そのため、私の体験も、腰椎椎間板ヘルニアの手術やその他内視鏡手術を受けるどなたかにとって、ほんの少しでもお役に立てるのではないかと考え、はじめてのnoteに挑む次第です。

本来、ヘルニアの発症から記載する流れかと思いますが、取り急ぎ、手術当日から翌日朝までの記憶を記していきたいと思います。

手術直前

朝5時頃に目覚める。入院後初めて5時まで眠れた。
与えられたパウチ状の経口補水液を口にし、6時半までに飲み干す。これより先は絶飲食だ。
看護師の方より、体温と血圧を測られ、手術時間は予定通り9時からである旨を伝えられる。
8時半までに洗顔、髭剃り、手術着への着替えを済ませる。
これも生まれて初めてのT字帯は、事前にネットで着け方を確認していたのでスムーズに着用できたが、手術着が使い古されており、マジックテープが弱く、直ぐにはだける始末。
見兼ねた看護師の方がサージカルテープで固定してくれた。
事前に担当医には伝えていたが、改めて尿カテーテルは必要ないことを再度伝える。
尿カテーテルは抜く際に激痛という話を聞いており不安だったが、「40代なら大丈夫でしょう」とのことでなんとか免れた。

予定時刻の9時になり歩いて手術室へ。
手術室手前で、名前、生年月日、どこの部位の手術かを答え(ここに来るまでにも数回聞かれる)、麻酔科の医師から挨拶があり、手術室内にストレッチャーで運ばれる。
天井を見ながら運ばれるのは不思議なものである。
途中、担当の先生も覗き込んでいただき、運ばれながらご挨拶。
手術室に入ると、サポートの看護師の方が数名、皆、テキパキと作業。
麻酔医は腰の低い若い男性で、点滴麻酔を刺す方向にこだわり、一旦配置された場所から、ストレッチャーで手術台の反対側に回され少し不安に…
しかも、血管を浮き出させるための圧迫ゴムをしたが外れる…「筋肉質なのは良いことですよー」と何故かフォローされる。
針を刺すのも時間がかかり不安は増したが、他所面が良いのが仇でこんなところでも平音を装う自分が嫌になる。
とは言え、麻酔薬が入ると一気に目の前が霞みはじめた。
「入りました?」に「入りましたよー。もうすぐ眠くなりますねー」の声に安心し、目を瞑ると一瞬で眠りに入った。

手術直後

起こされる声ととも目を覚ますが、何が起こっているのか状況が掴めない!
そして、とにかくこんなにグッスリ寝たのは生まれて初めてではないかと思うくらい、熟睡した感覚であった。
「ああ…手術してたのか」と思い出すが、とにかくその睡眠の質の高さに感動して、ストレッチャーの上から随行していただいた看護師の方に対して、その事を熱く語っていた。
逆に、「これが取れたヘルニアだ」と見せてもらったものはメガネを外していたのでよく見えないし覚えていない…
そして部屋に戻ってからベッドに乗せられたくらいの記憶も曖昧だ。
時計を見ると昼の12時を回っていたので、3時間程は経過していたということか。
少し朦朧としながら嫁さんに手術が終わった事を報告し、しばらくベッドでスマホを眺める。
ぼーっとして眠りそうになるタイミングで、心電図の機械が鳴るのと、血圧計が腕を締め付けるので、生ゴロし状態だ。
時間経過ととも傷口が痛みだす。
加えてヘルニア発症前に感じていた慢性的な腰の痛みに似た感覚も出てきた。

15時頃看護師の方が来て、頭の位置を上げるためにベッドを少し起こされる。
なんでも全身麻酔後はめまいを起こすことがあるので、こうして少しずつ様子を見るそう。
今のところめまいや吐き気はない。
しばらくして、血圧計が外れ、心電図の機械を携帯式に変えてもらい立ち上がる許可を得る。
このタイミングで1回目の痛み止めを点滴にて注入してもらう。
そして、T字帯から下着に交換し、使い古された入院着を新しいものと変えてもらった。
体にささった管が多い(点滴、ドレナージ、ホルター心電図)ので、看護師の方の解除を得ながら四苦八苦して立ち上がり着替えを済ませていると、最初は痛み以外は余裕だったのが、だんだんとめまいが酷くなる。
看護師の方に伝えて、改めて横にならしてもらう。
「もし今後、トイレに行く際、同様の症状なら尿瓶もあるので遠慮なく」との事…がんばるしかないね…

翌朝まで

寝返りを打つことができないため、精神的にかなりきつい。
当日は食事も無く、何もすることがないので時間が経つのもひたすらに長く感じる。
とにかく寝るしかないのだが、朝まで3時間おきに起こされ、体温と血圧を測る作業が繰り返されるとのことで、なかなかの苦行だ。
但し、そのタイミングで必ず看護師の方が来られるので、その際に、痛ければ痛み止めの処方と、トイレへの付き添いをお願いした。
先ほどのめまいの件があり、怖さが優先して中々手間取ったが、背に腹は代えられない思いで、なんとか歩行器を使い、立ち上がり歩くことに成功した。
しかし、術後は本当に体力がなく、この晩ほど、看護師の方のサポートに感謝したことはないだろう。
おかげでなんとか翌朝を迎えることが出来たのである。

続く。

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