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民藝 MINGEI

名古屋市美術館で開催中の「民藝 美は暮らしの中にある」に行ってきました。
夏頃からずーっと気になっていた展覧会。というのも、日本民藝館の芹沢銈介展のポスターを見て、東京は遠い……けど、この民藝展なら名古屋で芹沢銈介の作品が見れるかも!と期待してたからなんです。

【会場風景】
会場内は一部を除き写真撮影不可。
撮影可のところも、展示全体の撮影はオッケーだけど、作品を一つずつ撮影するのはダメ、となっていました。
柳宗悦が民藝館で展示をしたとき、生活の中にある美を伝えたいから馴染みのある日本家屋で、普段の生活が思い浮かぶような展示の仕方にしたそう。写真OKのところは、そんな想いを汲んだ展示となっていました。

右側の屏風は、薄布団の柄を切り取って屏風に仕立て直したものだとか。味があって素敵ですよね。左奥の陶器はイギリスのもの、左の大きな火鉢は朝鮮半島のものだそうで、日本国内に限らず、世界各地の名もなき職人が作った民芸品を集めていたそうです。それでも全て馴染んでしまう素敵な空間

会場は衣・食・住をテーマに展示されていました
【衣】
衣では、沖縄の紅型の着物、アイヌの刺繍、東北の背中当て…と、各地の土地柄に合わせた様々なものが展示されていました。
刺繍を重ねることで丈夫に暖かくするもの、夫が妻に贈る藁の背中当ては首元に可愛らしい模様があって妻への愛情が伝わってきたり。
日々の生活の積み重ねの中で感じられる人々の想いが愛おしいです。

【食】
食では、黒くて大きい壺に黒い釉薬を垂らしたものが展示されていて、これを見つけた柳は河井寛次郎と一晩この壺の良さを語り合ったのだとか。
たしかにこれは良い。撫でたい!
これ、いいよねぇとニヤニヤして語る様子が浮かびました(笑)

【住】
住では、行燈や座布団、竹箒などが展示されていました。時代は大正。モダンなものもあれば、変わらず昔から作り続けられたものもあり、それが混在している空間がまた良いんですよね。

【今も続く民藝について】
一子相伝で継がれていく小鹿田焼の職人さんの「親から受け継いだものを子に渡すだけ、自分が教えるものはない」、丹波布の職人さんが「自分の作品というより丹波布っていいよねと思ってもらえるような」といった話をされていて、そういったところが民藝の職人さんでありそこに誇りを持ってみえるんだな、とその真摯な姿勢に襟を正しました。

【芹沢銈介】
そして、その近くに展示されていたのは、待ちに待った芹沢銈介のカレンダー!!
全国の有名な景観地を描いたカレンダーと季節や年中行事をテーマにしたカレンダーの2種類が展示されていました。
字体のデザイン性が高くて歴月は英語で書かれているし、数字はレトロで可愛くて、お正月やひな祭りをテーマにしたものもあって和風な面もあり、染色の柔らかな色合いも和で。うまくいえないけど、唯一無二で、今にもないものでした。

【特設ショップ】
展示後には、民藝展特設ショップがありました。
ここがほんともう素敵なものばかりで!!
木彫りのアリクイの置物、八尾和紙のバッグと鳥のイラストのクッションカバー、可愛いお皿に急須、紅型の文具箱…。
あれもこれも素敵!ほしい!!お金とこれを上手に活かせる空間があればいろいろ買うのにー!きぃぃー!と自分の家の汚さを思い出して我慢しました。

名字封筒「マツモト」と芹沢銈介の卓上カレンダー。
私の名字はなかったので友人のマツモトさんへのプレゼントに購入。カレンダーはできれば縮小せず原寸大のものが欲しかった😭でも、グッズがあるだけでも感謝!

【常設展】
久々に行った常設展。
民藝展に合わせてか、会場入ってすぐのところには久保俊博さんの小屋の中のような展示が出迎えてくれました。そして隣の部屋に向かう廊下には、燭台に米が……お仏飯??でも生米だし洋風?気になりました。
あと、秋岡美帆さんの「そよぎ」という作品が、心地よい風を感じさせてくれるような素敵な作品で、じーっと見入っていました。


東京の日本民藝館の芹沢銈介展と静岡の芹沢銈介美術館いきたいなぁー。有休の計画をたてよう👍!!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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