見出し画像

「月の器」のこと

1月10日日曜日。マックブックが氷のように冷たい朝。ものすごく天気がいい。自主制作で始めたスカートの「月の器」のミュージックビデオが昨年12月23日に公開された。このnoteのマガジンにそのことについて何か文章を書いて投稿しなければと考えてはいたものの、すっかり日常的な依頼された仕事をこなしていくモードに戻って目の前の作業にとりかかっているうちに年末年始が終わっていた。本当に1月1日から絵を描いていたので今年は例年よりも忙しいと言っていいのでは。これは決して愚痴ではなく仕事がいただけるだけでありがたいことだなと思って日々を過ごしているということはちゃんと言っておきたい。

本題に戻ると、MVの制作開始はおそらく2019年の夏頃だった。スカートの澤部さんのラジオ番組「NICE POP RADIO」にホームカミングスの福富さんがゲストに来ていた回で「月の器」がかかったときに「いつか録音しなおしたい」という話をしていたことを覚えている。新曲の録音からリリースまでの期間ではなかなか3〜4分のアニメーション映像をつくるのは自分には難しい。でも既存の曲の録り直しなら今すぐ作り始めれば制作期間が確保できるかもしれないという目論見で作り始めたのだった。実際にはビデオコンテができたのが2020年の初め頃でその頃は手法の実験をずっとやっていてそのペースでやっていたら完成までにはもっとかかるかもしれなかった。実験的な手法や作風も全て活かしてカットごとにタッチが変わるという現在のかたちになってなんとか間に合わせた。「月の器」の設定や物語についてここで説明するのがいいのか、あるいは何か絵と文章が組み合わさったような資料を作って公開するのがいいのか、とかいろいろ考えてはいるのだけれど何も決まらないままさっきも書いたように受注仕事に忙殺される日々に戻っている。こういった状況を改善する手立てとして今年からPatreonというウェブサービスを使用して支援者を募るという試みを始めてみたのだけれど、そんなにうまくいっているわけではない。おそらくレーベルやレコード会社からの資金提供がなければ企画は大きな赤字になっていたと思われる。現実は厳しい。やはり既にかなり知名度のある作家でないと無理があるんだろう。SNSでバズるような作品を作ることもあまり得意ではないし。しかしバズを目指すという方向は間違っているという根拠のない確信があるので、今後も地道に受注仕事と自主制作を両立する方法を模索していきたい。だからこそ今回快く資金提供を申し出てくれたレーベル及びレコード会社の担当者の方々そして尽力してくれたスカートの澤部さんには大変感謝しています。最大限の感謝をこの場で表明しておきたい。本当にありがとうございます。本当に頭が下がる思いでもあり、足を向けて寝られません。部屋の模様替えも検討しなければ。

今後の制作についてはまだ何も決まっていないけれど何かしらの進捗があったらPatreonに報告していくつもり。noteはなにか思いついたときに適当なことを書く場所にするかゲームブログにします。今年はゲーム関連の仕事をしてみたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?