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知行合一 ~何を知ったかより、何をしたかで自分を語れよ!!!!~

知行合一
知ることと実行することとは本来二つには分けられない、とすること。
https://kotobank.jp/word/知行合一-96061

直属の部下に色々と進言しても思ったように動いてくれない。
ヒントを与えても理解してもらえない。
ティーチングで直接伝えても行動に結びつかない。
マネジメント経験者は誰もが通った道かと思います。

最近取締役とのランチミーティングで同じような話題が出たので、今日はこれについて触れていきたいと思います。
あなた自身の行動は変わっていますか?

得た知識が刺さったって言ってるだけで満足していないか

取締役とのランチで出た話は、キングダムとかワンピースの名言を引用しては「刺さった~」とか言ってる人が多いくせに、その意識を実行してる人って少ないよね、というような話でした。
これは本当にそうで、マンガの金言・名言に感化される割に行動が伴わない。お前こないだ同じような事象に共感しとったやんけ!って思うことが多いです。

だからといって実際は共感してないわけでもないと思うし、自分のことを意識高いと見せたいというわけでもないんだと思います。
その瞬間その人は本気でそれに共感しているんでしょうし、きっと自分に当てはめて教訓にしようと感じたんでしょう。
でも行動が伴わない。なぜか。

その瞬間に行動を変えないと人は変わらない

何かに共感したときは、その場で自分の行動をどう変えるかを考え、実行に移してください。少なくともどの行動を変えるかの意思決定をするところまでは確実に。
対象が部下の場合は、どの行動を変えるのかまで言質を取ってください。

日々の業務においては多くの新しい知識がインプットされます。その優先度は業務に直結するものから重要視され、上から言われたことやネットニュースで得た情報は瞬間的な記憶となり定着することはないでしょう。

ありがたいことに、自分の元には定期的に社長や取締役からビジネスやマネジメントについての記事URLが飛んできます。コメントが添えられているときもあれば、URLだけのときもある。
こういった体験をしている方は多いでしょう。
そして送信者の意図が全社もしくは自組織もしくは自分に足りてないことややってほしいことが的確に書かれているから、というのもちょっと考えればわかりますね。

コメントが添えられているときは要約して当てはめてくれているので、記事を読みつつ感謝を添えてそれについて自分なりに咀嚼してレスポンスしますが、URLだけのときはなかなかに厄介で、記事を熟読してはどこが自分(もしくは全社や組織)に当てはまるのか、自分に求められているのはどこなのかを読み解いていかないといけません、、、
自分が副部長だった時期に井本(当時の事業部長)型組織と鈴木(私)型組織のメリットデメリットみたいな記事URLだけ送られてきた時はさすがにコメントに窮しました笑

話が逸れましたが、自分の場合は原則、実行に移すことを基本としています。自分の何を変えるのか、その場で相手に伝えます。絶対に相手もそれを望んでいるはずなので。
組織に対する課題感であれば即時落とし込みますし、要約が必要な場合は遅くともひと月以内に資料化して認識の統一を図ります。

ワークライフバランスの意識の変化

昨今の若い世代を見ていると、給与やポジションにモチベーションを感じる人は少なく、自らが事業を牽引するとか裁量のある仕事がしたいという気概がある人はいないなあという感想です。
これはコロナ禍におけるリモートワークの増加においてワークライフバランスの見直しが進み、仕事に対するプライオリティが変化した中堅社員にも当てはまるかもしれません。

ベンチャー企業では少数精鋭で事業にコミットできる人材が求められるため、フーモアも例に漏れず「裁量ある仕事がしたい!」と言ってくるような人材を採用しがちです。
でも蓋を開けてみると、それってマイクロマネジメントされたくないだけだったり、なんとなく意識高い風のことを言っただけだったケースが多い。

自分がこれまで学んできた知識やスキルがその会社にマッチしていて、存分にパフォーマンスを発揮できるぐらいやりたいことで溢れてる人以外は、そもそも裁量のある仕事なんかできるわけがないんです。もしくはやり方がわからなくても自ら知識を取りに行って実行できるタイプの人に限られます。
若い世代でこれができる人がどれだけいるんでしょうか。

何が言いたいかというと、若い世代のマネジメントにおいては行動に移せる人は多くないということをしっかり認識しておく必要があるということです。
これはもうそういう時代になったと思うしかないです。別に批判するつもりも悲観する意図もありません。

ただ、そんな中にも確実にストイックで知的好奇心に溢れ、給与やポジションにモチベーションを感じるタイプは存在します。
場合によっては働く環境や周囲の人、もしくはプライベート環境の変化によって思考が変わる可能性もありますね。
今後、多くの日本企業は一部のこういった人材が牽引していくことでしょう。

行動を変えるということ

知行合一。
今回はマネジメント目線での知識と行動について触れましたが、あなた自身は行動が伴っているでしょうか。マネジメントレイヤーに求められている要素のヒントは、きっとあなたの上司がたくさんくれているはずです。

私自身、社長や取締役から求められている役割として十分であるとは思っていません。少しでも与えてもらったポジションに見合う役割を実践できるよう、そのヒントを行動に移すことで近づければいいと思っています。

行動を変えることは容易ではありませんが、難しく考えなくて大丈夫です。
小さな行動をひとつ変えるだけで、あなたの日常に違和感が出てきます。
普段と違う行動をすることで、その行動が定着するまではなぜそれをやろうと決意したのかという本旨を忘れることはないでしょう。

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