【どこを見られる?】面接官が考える通過率を上げるポイント
こんにちは、トムです。
最近、中途採用の面接官をする機会があったため、採用側の立場から転職で面接に臨む際に意識することで採用率が上がると思われるポイントについてお話させていただきます。
読まれた方が面接の準備をする際の参考になれば幸いです。
はじめに
私は、採用面接は会社と求職者がお互いに営業する場だと思っております。
会社は求職者に対し職場環境や待遇などを提示し、求職者は会社に対し自身の能力などを提示する。双方が双方に魅力を感じた時に契約が成立するといったイメージです。
では、会社が求職者に魅力を感じるのはどのようなケースでしょうか?
私は「入社後活躍してくれそうか」と「一緒に働きたいか」の2点を意識しておりました。
それに対し、どのように対応すれば通過率があげられるか個人的な見解をお話させていただきます。
会社を知る
当たり前の話ですが、どのような人を求めているかは会社によって違います。具体的には会社の状況(業界や規模、ステージ)や募集の経緯(補充か事業拡大か)で大きく変わります。
例えば、大企業が特定の職種の補充で募集をかけていた場合、行う業務が明確なのでそれを遂行できるスキルや経験を有しているかが選考の基準になるかと思います。一方で、ベンチャーや中小企業などこれから成長する企業が事業拡大のため募集をしているのであれば、ルール通りに業務を遂行できることよりも熱量高く色々と挑戦するバイタリティがある方のほうが高く評価されると予想できます。
応募する際は、求人情報からどのような人物像が求められているか予想し準備を進めることで通過率は大きく変わるかと思います。
相手を知る
更に言うと、相手によって判断基準は変わります(当たり前の話part2)。
面接は往々にして複数回組まれます。人事部、同僚になる人、上司になる人、役員など…回数や相手は様々ですが、異なる立場の人と何度か面接することになります。
複数の面接は、面接官の立場が違うため評価基準も変わります。同僚になる人であれば「一緒に働きたいか」という基準が強くなるのに対して、人事部や上司になる人は「風土に合うか」という基準もありますが、役員面接に上げても問題ない「説明しやすいスキルや経験」(悪く言うと”失敗”したときの言い訳)を意識する傾向も見られます。(もちろん、先ほど同様会社によってその比重は変わります。)
面接相手はどのような立場の人か把握できていると、刺さりやすい話がしやすくなりウケがよくなります。
話すことを用意する
「相手にあわせて話を変えるなんてコミュ力強者じゃないとできないよ」と思う人もいるかもしれません。しかし、面接での質疑応答は30分程度のものです。雑魚コミュ力でも準備しておけばなんとか乗り切れる長さです。(私もコミュ力弱者ですが何とかできました。)
「相手にあわせて話を変える」と言いましたが、話が食い違ってしまったら不信感を持たれてしまいます。
そのため、大事なことは「自分の中にしっかりとしたストーリーを持ち、相手によってどこをピックアップして膨らませるか」です。
ストーリーを用意するためには、キャリアの棚卸しをはじめとした自己分析を行い「自分への理解」を深めていく必要があります。自己分析に関しては、他の記事で少しお話させていただいたものや、それ以外にも今後触れる機会もあるかと思うのでそちらを参考にぜひ行ってみてください。
(転職意図は関係なく、たまに行ってみるのがいいと思います!)
ではどのような話を用意するべきかですが、上述の通り相手次第なので一概には言えません…。ひとつだけ言えることは、転職理由はポジティブな理由にした方がいいということです。
それなりの数の面接をすると、数人は前職(現職)の悪いところを挙げ、ネガティブな理由で転職を考えていると話す人がいます。
もちろん、ご本人がそのこと(ネガティブなこと)を理由に転職を決意するのはおかしなことではないですが、面接官側からするとマイナスな発言をする人に魅力を感じることはありません。
一日に数件の面接を行うと、一人ひとり明確に覚えていられるわけではないので、どうしても印象に引っ張られることがあります。そうすると、ネガティブな話をされた方はどうしてもパッとしないイメージがついてしまうので評価の際マイナスになってしまいます。
前職(現職)のネガティブな点に触れるのであれば「○○(ポジティブな理由)を目指しているが前職(現職)では達成困難なので転職を考えた。」くらいの話にとどめるのがベターかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。そのまま使えるハウツーではありませんが、面接に臨む際の一つの視点になれば幸いです。
また、個別事例において「どのような対応が好ましいか」であれば簡単なお話しはできるかもしれないのでコメントいただければと存じます。
以上、トムでした。次回もよろしくお願いします!
■初めての方はこちらからもどうぞ!
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