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あれから16年…阪神タイガースが優勝した日(2005/9/29)

ちょっと久しぶりの投稿になっちゃいました。
音楽ネタではなく、野球ネタです。

16年前の今日は、今年もセ・リーグで優勝争いをしている、阪神タイガースが優勝した日。
(ちょっと、今年はヤクルトに流れが行きかけてますが・・・)

胴上げが決まった日、僕は甲子園球場のライトスタンドにいました。対戦相手は、読売ジャイアンツ。
当時のことを「mixi」に書き残していたので、こちらに抜粋・編集して載せようと思います。それでもちょっと長めですが。。

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岡田阪神タイガース、悲願の優勝の瞬間です。甲子園ライトスタンド、39段286番。一生忘れない座席番号だと思う。

甲子園でも神宮でも胴上げの瞬間を見れるように(注:試合日程が、この日の翌日は神宮球場での対ヤクルト戦だった)と、事前から準備はできていました。

春先の応援歌問題で波乱の幕開けとなった今シーズン。例年以上のペースで球場に足を運び仲間たちとともに応援してきた。その集大成となる日がやってきた。9月29日、甲子園の巨人戦です。

会社にはずいぶん前から「胴上げの日は会社を半休して現地へ行きます」と言ってありました。しかし余裕のある行動を取りたかったので9月28日の時点での胴上げがなくなったことが決定してすぐ、9月29日と30日の全休を申請しました。

社長は「どうせ次は18年後なんだから、行って来い」と言ってくれました。社長は巨人ファンですが何を言われてもかまいません。甲子園にいければいいのだ・・・(苦笑)ただ会社の皆さんの気遣いがあったからこそ平日の急な遠征も可能になったわけで、会社にも感謝してます。
(注:気がつけば16年経ってるので、あまり洒落になってない)

新幹線で午後2時過ぎに新大阪に到着。ホテルにチェックインしささやかにプラカードを作成。午後4時半には甲子園へ。平日なのに全国からどんどんやってくる。21号門前でみんなで記念撮影とかしてみる。もうすでに雰囲気が異様です。と、いきなり信じられない光景が目の前に。中央門の上によじ登る「阪神ファンの格好をした人」が!警備員に「おりてきなさーい!」と注意されている。そのままスタンドに入り込もうとしたようだ。おそらくチケットは持っていないのでしょう。今回は金券屋やヤフオク等でも法外な値段がついたプラチナチケットですから・・・その「犯人」は地上に飛び降りるとあっけなく連行されていきました・・・

球場入りしても何か違う雰囲気が漂う。スタメンも発表されいよいよプレーボール!

今日の先発はベテラン下柳だ。危なげなく初回を無得点に抑える。その後の攻撃、赤星はエラーで出塁、エラーで進塁・・・なんか異様な雰囲気にすでに巨人が飲まれてる気がする。何かと貧弱だといわれ続けてきた今年のライスタの応援だったが今日はまるで違う。声援が太い!そして金本がライト前にタイムリーヒット!いとも簡単に先制点をあげる。2回も繋ぎの攻撃で加点。下柳も独特の「ワールド」を繰り広げ6回を無得点に抑える。6回終了時点で3-0。

7回表、今年の快進撃の要員ともなった鉄壁のJFKが降臨。藤川球児は最多登板数の日本新記録を樹立する記念すべき登板となった。びっくりしたのは彼が投げるたびに押されるカメラのフラッシュの銀河!あれ、まじですごかったわ・・・オリンピックの開会式かよとか思ったが人の密度的にはそれ以上だったかも。試合が中断されたほどです。最高の瞬間が近づいてきてることも重なり異様だった雰囲気はさらに異様に・・・恒例のジェット風船のあとはさらに勢いが加速!チャンスマーチに乗って桧山がタイムリー、矢野も続く。巨人のほうは守備でことごとくポロポロやってる。完全にびびってるのが手に取るように分かった。

8回をウイリアムスがきちんと押さえ、9回久保田は少し危なかったものの最後はレフトフライで優勝が決まった。僕がまわりに呼びかけたおかげで僕の周りは試合終了時の風船を自粛してくれる人が多かった。おかげできっちりと見れましたよ。生まれて初めて紙テープ投げた。岡田の胴上げをきっちり見届けた。思わず涙が出た。今年はいろいろ僕も苦労してきたから・・・いろいろ思い出しながら。気がつけば周りもみんな泣いていた。言葉にならない喜びの空気が充満していた。

岡田の優勝監督インタビューは、やっぱり星野に比べたら言葉もうまくないし不器用に見えた。でもそれでも一生懸命話してるのを聞いてるとまた涙が出てきてしまった。その後選手は場内一周、それにあわせて何度もバンザイをし、スタンド内ではウェーブが起きた。応援歌も何度も何度も歌った。みんなその時間がずっと続いて欲しいと思ったに違いない。

場内の宴が終わり事前に集合を決めていた場所にいくとすでに多くの仲間が集結していた。みんな抱き合っている。国際電話までかかってくる。しかし場内周辺いずれも電話・メールがほとんどつながらない状態だ。

甲子園場外ではみんな握手したり抱き合ったり。応援歌や六甲おろしを歌ったりで大騒ぎ。集合写真を撮ろうと呼びかけると知らないファンまでなだれ込み「バンザイ!バンザイ!」もう収拾がつきません。みんなが喜びを分かち合いたい、そういう気持ちだったに違いありません。

そして虎風(注:僕の運営しているウェブサイト)の実況チャットで半年間率先してがんばって下さった方をみんなで胴上げ!ついでに僕も胴上げ(苦笑)重くてすみませんでした^^;でも嬉しかったな。一生忘れないよ~!

みんなでひとしきり喜んだ後はご近所の迷惑にならないように祝勝会会場を梅田に移動。知り合いの中にはビールかけに行った人、テレビ特番出演に出かけた人、いろいろいたけど僕はみんなでお祝いしたかった。梅田へ移動する電車の中ではそのビールかけに向かう途中の応援団の方と偶然一緒になったので感謝の挨拶をした。そして同じ車両に赤星の投げ入れたサインボールを運よく取ったという人がいたので写真を撮らせていただきました。
(注:タイトル画像に載せました)

梅田のWというチェーン店の居酒屋。ついてみるとほとんどが阪神ファン!乾杯の音頭を取るとまわりのテーブルもいっせいに乾杯!またまた六甲おろし、応援歌の大合唱が始まる。それを聞きつけて他の部屋からも阪神ファンが乱入!場内はまさにお祭り騒ぎとなりました。一般の客もいたので注意され一旦は引いたもののそのお客さんが帰った後(追い出したわけではないぞ・・・)再びみんなで歌いなおし。みんな気持ちは1つ!大いに盛り上がり時間はあっという間に午前1時

その後ホテルに戻ってもしばらく特番とか見てました。翌朝起きたあとは阪神百貨店へ。時間の都合で優勝記念グッズ等の購入は断念したけど毎度おなじみのいか焼きを食べてから名残惜しく関西を離れました。そう、次に向かう場所は神宮球場・・・

まさに夢のような9月29日、一生忘れないと思う。阪神タイガースよ、そして一緒に応援をしてくれた大事な仲間の皆さんよ、そしてそばにいてくれた人よ、本当にありがとう・・・

新幹線で関東に戻ってくるとその足でそのまま神宮球場へ。興奮冷めやらぬまま同日のヤクルト戦の観戦です。同じように連戦の人、関東での胴上げを心待ちにしていた人、どちらも表情は明るい。優勝が決まったことでみんなリラックスしてる。殺伐としてるよりもこれでよかったんじゃないか・・・そう思ってる人のほうが多かったようです。

試合は負けたけど楽しく応援できました。その後も土日と疲れた身体と痛い喉に鞭打って応援と観戦を楽しみました。金曜日は多くのファンの声援に応えて選手や監督が異例の優勝報告?をしてくれました。土曜日は阪神ファンの間では有名なジミー純虎さんと近くに居合わせたのでちょっとだけ一緒に応援させてもらいました。日曜日は関東での最終試合、多くの方とお疲れ様の握手を交わしました。すごく疲れたけど充実した数日間・・・いや、半年間でした。

疲れと慌しさでまだ優勝した翌朝の新聞は買いっぱなしで読んでません。今日会社より帰宅してから家でじっくりと読もうと思います。会社の皆さんも温かく?迎えてくれました。「なんかすごい声だな」って言われましたが・・・実際喉痛いのです(苦笑)しばらくはしかたないです。でもいい。たぶん一生に残る思い出を作れたのだから。

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今年は、どうなるかな~?
巨人ファンの元社長(現顧問)も僕も、歳はとったけど今日も元気です(笑)

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